ここのところ立て続けにブアイソーズの第二宴会場へ赴いているが、何度行っても常駐の黒白に会うことができず、今朝も6時すぎと7時前に庭を覗いてみたものの猫の気配は感じられなかった。第二宴会場の奥さんからは黒白の体調がすぐれないとの連絡があり、最近は食も細くなっていて、長くは持たないのではないかと懸念していた。俺とブアイソーズの長い付き合いを知っている奥さんは、親切にも今のうちに会っておいてはどうかと連絡をくれたのだった。かつてたくさんの不愛想な猫たちで構成されていたブアイソーズは、今やその黒白が最後のメンバーなのである。
早朝ならたいていウッドデッキで朝ご飯を待っているはずなのに、何度訪ねても姿を現わさないのはよほど体調が悪いのか、それとも気温が高すぎるからなのか。日中も早朝もダメとなると夕方ぐらいしかチャンスはないが、そうなると出勤日に訪れることは厳しい。できれば最後にもう一度会えたらいいとは思うものの、連日の暑さからして難しいのではないかという気がしている。
……そういうわけで今朝の猫サイクリングは矢川を6:10にスタートした。国立市内では辛うじて1匹の黒白を発見。
ゴージャスぱっつん黒白にも会いたかったけど、最近はいつも敷地の奥で寝ていて、なかなか見えるところまで出てきてくれない。
ここは駅から遠いし、あともう1回来られるかどうかだから、俺が会いたがっていたって伝えておいてくれると嬉しいな。
会いたい猫に会えないまま、チョビ1号邸や七三の縄張りなどを彷徨い、最後に立ち寄ったのはゆっくり邸。一昔前とはだいぶ様子が違っているが、猫は変わらずそこにいた。
君は初めて見る顔だけど、若くはなさそうだし、どこからか流れてきたのかな。
車の陰に隠れたキジ白を目で追うと、そこには昔馴染みの黒もいた。
もちろん今ここに残る猫の中では最長老で、初めて見かけたのは2014年2月。カメラを向けても飄々として動じない子だったけど、ゆっくり1号のように懐いてはくれなかった。
そして庭に佇むこの子も初出は2014年10月だからだいぶ長い。呼んでも出てくるような子ではないので、「元気でね」と小声で囁いてその場を辞去した。裏の空き地に眠るゆっくりちゃんも安らかに。