午前中のうち曇りでお昼すぎから雨との予報で、久しぶりに日差しから逃れられると思って楽しみにしていた夜勤明けの猫関係業務だったが、蓋を開けてみればいつも通りの過酷な炎天下で、お昼をすぎても一滴の雨すら降りゃしない。最後の最後まで天気予報に裏切られた猫生活だったなーと、思いつく限りの呪詛をつぶやきながらの自転車行となったが、最低限会いたかった2匹には会えたので思い残すことはない。夜勤前後の真っ昼間の猫探しは今日でおしまい。思い出の地を目に焼き付けておきたいということもあって、16.1kmも走って熱中症スレスレな感じだったが、何とか生きて自宅へ帰り着くことができた。
今の職場にいる限り、団地アパートの妹ちゃんが最も身近な猫の一匹であることは変わらないが、猫散歩をやめたあとは通勤経路を変えるつもりなので、今のうちに顔を見ておきたかった。実際、直近で3回連続空振りだったし、今後も立ち寄ったからといって必ず会えるとは限らない。そもそも俺はどこの誰があの子の面倒を見ているのかも知らないのである。
舌を鳴らしながらアパートの周囲を歩き回っても反応がなく、これはダメかなと諦めかけたところ、3周目でようやく出てきた。今日は蟬の声が小さめだったので耳に届いたみたい。
今から4年ほど前、2020年10月に初めて会った時はかなり警戒されて、近寄ることもできなかった。今は誘えばどこにでもついてくるから猫というのは分からない。10年通ったって逃げられるのなんてざらだからね。
知り合ったころは姉妹と思しきもう1匹のキジ白がいて、そちらは何となくお姉ちゃんと呼んでいたが、2021年9月を最後に見なくなった。どこかで元気にしていればいいけどね。
遅くとも11月には異動になると思うので、それまでは時々遊びくるよ。
あやめ邸の黒白は自宅の敷地でお昼寝中。舌を鳴らしたら出てきた。
折悪しく今日は家の前が工事中で、作業の人たちが一服している合間にそそくさと撮影。お別れなのに慌ただしくなっちゃった。
最初のうちはあやめちゃんが目的で訪れていた場所だったが、彼女が死亡したあとは人懐っこいこの子に会うのが楽しみになった。もともとこの辺りで暮らす野良猫だったそうで、俺自身もこの子を探す時は近隣の家や駐車場などを見て回ったものだった。今はあやめ邸の婆さんから「フーちゃん」という名前をもらってここに居ついており、来ればほぼ確実に会えるようになって喜んでいた。できればもう少しゆっくり名残を惜しみたかったけど、偶然に任せての猫散歩なんてこんなもの。いつまでも元気でいてね。