昨日の激しい雨や雹で桜の花も大方散ってしまい、人間が眺めるには淋しい有様だが、目線の低い猫にとってはこれからが花見の本番。地面に積もった花びらの絨緞に佇む姿を今年も拝めればと思っていたが、久しぶりに桜の巨木の猫民家を覗いてみると、玄関前に置かれていたはずのお鉢が片づけられ、猫の気配はすっかりなくなっていた。かつてオッドアイの黒白と一緒に暮らし、少なくとも去年7月までは元気だった三毛の母は姿を消したようだった。
今日は冒頭からそんな話が続く。真新しい一軒家で惰眠を貪っていた1匹目は馴染の長毛キジ霜降り白で、以前ならこの時間は近所の猫たちと連れ立って朝ご飯を待っていたものだが(参考記事)、起こしてくれる人がいなければ寝坊しがちになるのは人間と同じ。今はわざわざ他所へ出張らなくても左側の家からご飯が出てくるし、つるむ仲間も大方失ってしまった。先日は少し離れた公園で暮らしていたキジトラ(本名ラッキー)が体調を崩し、左側の家の主人が連れ帰って面倒を見ていたが、今月6日に息を引き取ったとのこと。出会って13年というラッキーを筆頭に、古馴染ばかりが残るこの街で訃報が続くのは仕方のないことだがやはり淋しい。
……それはそうと、もう朝ご飯の時間なのにぐっすり寝ているな。
7時台は猫たちの朝食タイム。とある民家の裏に猫が張り付いていた。
あれは学校裏の息子。いつも逃げられてばかりだけど、久しぶりにカメラに収まった。
こいつは2012年生まれの13歳で、子猫の時から継続して観察できているレアなケース。最近は目が合っただけで逃げてしまってとても悲しい。
近寄ってみたら相方もいた。この場所でこの組み合わせ、再び見られるようになってとても嬉しい。猫散歩は嬉しいことや悲しいことが波状攻撃のようにやってくるから忙しいな。
2022年9月と瓜二つの姿態。この子たちは意外に安定した暮らしをしているのかも知れない。
こっちに来る機会も減ってしまって、なかなか会えなかったから気を揉んでいたんだよね。5ヶ月ぶりだけど元気そうで良かったよー。
騒ぎを聞きつけて相方も登場。珍しく上矢印ちゃんが鳴いているのは黒白のことが大好きだから。
昨日の午前中までは満開だったはずのソメイヨシノの下で猫が寝ていた。これはちょっと遠すぎて分からないかな。
帰宅してから調べたら前回会ったのも桜の季節だった。不用意に近寄って逃げられたことは今でも覚えているのに、つい欲張っちゃうんだよなあ。
今朝の散歩は床屋へ行くついでに平山を歩く予定だったところ、昨日の荒天で桜が散ったことから、桜の巨木の猫民家を絡めるべく西国立からスタートした次第。髪を切ったあとは猫ヶ丘の高台に住むウーちゃんを訪ねてみた。
天気がいいのは今日だけらしいので、明日予定していた猫草の種蒔きは延期かな。出かける気にもならないので、紀行文を書く気力があれば台湾旅行の続きを載せるかも知れない。