夜勤を終えて会社を出た時は、割と天気が良くて暖かかったが、分倍河原から散歩を始めて間もなく、風向きが変わって気温が下がり、ぽつぽつと雨も降ってきた。アメダスに表示されないほどの、ごく弱い雨だったが、降り続けるのか止むのか判断がつかず、どうしようか迷っているうちに谷保まで歩いてしまった。夜勤明けで、明日も夜勤だから、あまり無理しちゃいけない日に2駅も歩いたのは、ひとえに猫がいなかったからだ。
「猫いねがー」と函館訛りで一人ごちながら歩いていると、とある公園で白いのがぽつねんとしていた。
お年を召した白猫君。逃げる時は機敏だった。
塀の上に佇む茶トラ白。
人懐っこそうにも見えたけど、いくら呼んでも見てるだけ。
涙ちょちょ切れているね。
同じ民家の庭には三毛もいた。この家にはほかにも数匹の猫がいる。
途中、古墳にも寄ってみたが猫影なし。1時間半近くかけて谷保まで歩いて、久しぶりにスクーター二毛の姿を見かけた。最近スクーターの上には乗っかっていないようだけど。
