猫を探して散歩していて猫以外の動物に会うことがたまにある。犬とかありふれたのを除くといちばん多いのは猿で、檜原村や奥多摩に行けばニホンザルに遭遇することは珍しくない。猿ぐらいなら微笑ましいんだけれども、こうした山間部では猪や熊に遭遇する可能性もあるから、場所によっては少し緊張しながら散歩していたりもする。
で、今日の散歩では相模原市内で2匹の狸を見かけた。2010年から政令指定都市になったとはいえ、これといった中心市街を持たない相模原市を都会と呼ぶには抵抗があるが、橋本駅から数分の民家の敷地だったのでかなりびっくりした。ニホンザルも狸(ホンドタヌキ)も、リビアヤマネコやイエネコのキジトラと同様に、体毛はアグチパターンになっていて、一本一本の毛には黒と褐色の層がある。今日の狸も最初はブラウンティックドタビーの猫かと思った。
肝腎の猫の方はぼちぼち。狸に遭遇する数分前、駐車場の隅で日なたぼっこしているのを見かけたのが今日の1匹目。
相模原市内は猫的にあんまりツイていないことが多いので、慎重に近寄ってみる。
意表を突かれたような顔をしているな。このあと民家の壁に開いた猫穴に潜ってしまった。
あら、君は9月にもこの近くで会った子だね。
巡回帰りだったらしく、立ち去り際にこちらを一瞥したあと、前回見かけた民家の庭へ戻っていった。
今日歩いたのは橋本から相原までの一駅。見つけた猫は4匹と多くはなかったが、この区間としてはまずまずの成果だった。