台灣貓散步(2)


新北市の猫

 日勤の今日は朝の散歩をお休みするつもりでいたが、珍しく寝坊したので、どのみちできない運命だった。遅刻はせずに済んだけれども、連休明けは慌ただしい朝になってしまった。
 猫の方は先日の台湾猫散歩の2回目を(前回はこちら)。初日の22日は羽田~台北松山~花蓮のルートを飛行機で移動して、花蓮空港から宿まで15kmほど歩いてみたわけだが、曇って寒かったせいか、期待していた成果は得られなかった。猫はむしろ夜にたくさん出歩いていて、決していないわけではないことが判明したため、翌朝に期待することにしてその日は早く寝た。
 ちなみに、1泊目の民宿は素泊まりで1,100元。現在のレートだと4,200円ぐらいだから、まあそんなもんかなという感じ。台湾で物価の安さを痛感したのは食費と交通費で、その日の夜食べた麻婆ナントカは35元(約133円)。お腹を満たすには少し足りなくて、別の屋台で食べた中華そば風な何かは15元(約57円)。花蓮駅で発券してもらった雙溪行きの切符は307元(約1,163円)だった。同じ距離をJRの特急に乗れば5,140円かかるから、台湾にいると、どこにでも行けそうな気がしてくる。
 2日目となる23日は7時半前に宿を出た。花蓮9:05発の自強号(特急列車)に乗るまでの1時間半あまりがこの日最初の散歩。天気は薄曇りだったが、一部青空も見えていて、できれば晴れて欲しいなーと思いながら歩いていると、歩道に座ってこちらを見ているのがいた。
花蓮市の猫

 早安! 今天天氣怎麼樣? (おはよう! 今日の天気はどうかなー?)
花蓮市の猫

「……」
花蓮市の猫

 無反応なティックドタビー二毛。中国語や台湾華語は発音が悪いとまったく通じないらしいからな……。
花蓮市の猫

花蓮市の猫

 同じ通りにもう1匹。こちらは同じ二毛でもサビ模様。
花蓮市の猫

 この日の予定は、猴硐の猫村と十分をハシゴして、夕方には宿泊地の九份に着くというスケジュール。ちゃんと食べないと体がもたないので、適当な大衆食堂で滷肉飯のようなもの(50元)をかっ込んで散歩続行。さらに進むと、日本統治時代のものと思われる民家の屋根に1匹いた。
花蓮市の猫

花蓮市の猫

 呼べば降りて来るかと思ったけど、こちらを見つめてにゃあにゃあ鳴くばかり。
花蓮市の猫

 とりあえずカメラに収めて安心していると、頭の上から違う鳴き声が聞こえてきた。
花蓮市の猫

 鳴き声の主はこちら。
花蓮市の猫

 朝ラッシュさなかの花蓮で見つけた猫は以上。花蓮から自強号に乗り、車窓を眺めながらうとうとしているうちに、朝から痛み始めていた偏頭痛が強くなってきた。薬を飲んでも効かないことは分かっているので、ここは少しでも早く嵐(?)が通り過ぎるのを祈るしかない。
 自強号は猴硐には止まらないため、3つ手前の雙溪という駅で途中下車したのは11:17。後続の区間車(普通列車)が来るまで40分ほどあるので、痛い頭を押さえつつ、駅前をぶらぶらしてみた。
新北市の猫

 駅前通りで見かけた、食後と思しき三毛。昨日はぜんぜん見つけられなくて心配していたけど、台湾というのは基本的に「駅から出たら2分で猫」の国のようだな。
新北市の猫

 少し離れた場所にはサバトラもいた。
新北市の猫

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 三毛もサバトラも警戒心が強くて、なかなかアップでは撮らせてくれない。ていうか台湾に来てから人懐っこい猫に会ってない。淋しいんですけど。
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 前回も書いたように、台湾はどこへ行っても車やスクーターが多くて、道端で猫を見つけても、おちおち構っていられない。短い散歩だったにもかかわらず、頭痛と気疲れでしょぼーんとなって駅に戻ると、構内で寛ぐキジトラを見つけた。
新北市の猫

 恐らく宜蘭線が単線だった時に使われていた施設なのだろう。構造的に立ち入り不能で、猫がゆっくり寛げるスペースになっていた。駅から2分どころか、駅ナカにいたんだな。
新北市の猫

 後続の区間車に乗ったのは11:58。3つ先の猴硐で降りて猫村に立ち寄ったわけだが、このあと強烈な偏頭痛で動けなくなり、予定変更を強いられることになった。
 台湾レポートは日々の猫関係業務の合間に載せるので、次回は天気の悪い日にでも。
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