台灣貓散步(4)


新北市の猫

 今朝はぐっと冷え込んで、八王子では氷点下6.0℃まで下がった。昨日思いがけず雪中散歩になったこともあり、風邪がぶり返しては困るので、今朝の散歩はやめておいた。時間をかけて体を休めないと、大人になってからの風邪というのはぐずぐすしてなかなか治らん。
 今日は台湾猫散歩の4回目ということで、2泊3日の旅程のうち、2日目(昨年12月23日)後半の猫たちを紹介する(前回はこちら)。この日は朝から偏頭痛が始まって、途中立ち寄った猴硐でついにダウンしたわけだが、駅のホームで1時間半ほど休んで、何とか動けるぐらいには回復してきた。猴硐の次は十分に行く予定だったが、時間の都合により割愛して、宿泊地の九份へ向かうため、ちょうどやって来た区間車(普通列車)に飛び乗ったのだった。ちなみに、十分とか九份とか似たような地名が出て来るが、これはかつてそれだけの家しかないほど辺鄙だったということらしく、ほかにも五分、六份、十四份といった名前の街もあるようだ。日本なら一戸、二戸、八戸みたいなものだろう(分と份は同じ意味で使っているようだ)。
 瑞芳着は14:32。九份へ行く人の多くが目印にしているのは、老街入口にあるセブンイレブンで、瑞芳駅前からはバスかタクシーで15分ほど。駅前のタクシープールには黄色い車列が並んでいて、待たずに乗れそうな雰囲気だったので、九份へ向かう前に瑞芳駅の周りを少し散歩してみることにした。
 電車から降りて改札を抜けると、待合室は国内外からの観光客で賑わっていた。頭痛持ちには重いリュックが負担だったので、駅舎の隅にあるコインロッカーへ預けに行くと、どこからか猫が現れた。
新北市の猫

 コインロッカーの茶トラ白は駅事務所に消えて行った。肩透かしを食った気分で街に出てみると、駅舎を背にして10秒で猫発見。
新北市の猫

新北市の猫

 にゃあにゃあ鳴いて人懐っこい様子。行き交う車やスクーターが怖いのか、降りては来なかった。
新北市の猫

 路地裏に佇む三毛を見つけて、舌を鳴らして呼んでみたら、駆け足で寄ってきた。
新北市の猫

 嗨! 我從日本來見你(やあ! 日本から君に会いに来ましたよ)。
新北市の猫

 あらま、積極的だなおい。
新北市の猫

 路地裏でごろごろすりすりしてくれた。台湾では少数派の尻尾の短い子。
新北市の猫

 歩いているうちに小腹が空いたので、通りかかった屋台でおやつを買って、公園のベンチで小休止。雙胞胎という揚げドーナツのようなお菓子で、ほんのり甘くて美味しかった。3個なら15元のところ、食べ切れないので2個20元。
 そうこうしているうちに時刻は15時半となり、そろそろ宿に向かわなければならない。預けた荷物を取り出しに駅に戻ると、さっきコインロッカーのところにいた猫が外に出ていた。
新北市の猫

新北市の猫

 駅事務所に出入りしているところを見ると、鉄道職員に面倒を見てもらっているのかも知れない。人通りの多い場所に常駐しているからか、物怖じしない猫だった。動画も撮っておいた。
新北市の猫

 瑞芳駅から九份まではタクシーで移動した。台湾のタクシーは、日本と同様に距離時間併用運賃だが、瑞芳駅から九份については180元(約680円)固定となっていて、乗り場にもその旨が明示されている。バスなら15元(約57円)で行けるが、この区間のバスは激混みだそうなので、最初から乗る気はさらさらない。タクシープールで所在なげにしていた運転手に「くーふん」と伝えると、協定運賃表の「瑞芳~九份180元」の箇所を指差して「OK?」。納得すれば契約成立となり約15分のドライブが始まる。
 九份老街入口でタクシーを降りたのは16時すぎ。夕方でだいぶ暗くなっていたが、老街はたくさんの観光客でごった返していていた。細い路地に並ぶ店はどれも面白そうで、立ち止まって見物したい気持ちもなくはなかったが、頭痛を押しての移動だったので、まずは宿に入って横になりたい。遅々として進まない人の波からようやく抜け出して、急な階段を登っていると、質素な民宿の前に1匹の猫がいた。
新北市の猫

 目を閉じてじっとしていたキジ渦猫。台湾には渦巻き模様(クラシックタビー)の猫が多く、流入経路が日本とは異なるのかも知れない。
新北市の猫

 階段を少し上がると、屋根の上にもいた。こちらはごく普通のキジ白。
新北市の猫

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 こういう場所だと人出の多さはあまり関係ないらしい。
新北市の猫

 さらに階段を上ると海が見えてきた。標高は330mぐらいで、函館山とほぼ同じ。
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 お昼寝を邪魔されて機嫌が悪そう。起こしちゃってごめんよ。
新北市の猫

 初めて見る東シナ海は少し霞んでいた。階段の上からこちらを見下ろす猫2匹。
新北市の猫

 そこはさぞかしいい眺めなんだろうね。外国で通報されたら面倒だから、俺は地面で我慢するよ……。
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 17時近くになって、ようやく宿にたどり着いた。有名観光地でもあり、訪れる人の数に対して宿泊施設が少ないせいか、民宿としてはかなり高めの3,000元(約11,380円)。最初はいい商売してやがんなーと思っていたが、泊まってみると、部屋はきれいで眺めも最高、朝食も美味しくて、心底寛ぐことができた。
 部屋で一休みしたあとは、夕食と夜猫探しを兼ねて、九份老街を探訪するつもりだったが、ベッドで横になっているうちに意識が遠のいて、翌朝6時まで爆睡。夜の老街は次の機会に持ち越しとなった。
 明日も引き続き台湾猫散歩を載せる予定。
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