横浜線は、東京の外郭を環状に繋ぐ路線の一つで、東神奈川~八王子を42.6kmで結んでいる。同様な外郭路線の南武線より外側を通っているため、路線長は南武線より3km長いが、駅の数は9つ少ない20駅。したがって、平均駅間距離も、南武線の1.4kmに対して、横浜線は2.2kmと少し長い。
……唐突に路線紹介から始まったのは、またしても鉄道路線踏破の猫行脚を始めてしまったから。今朝は4時に起きて、元妻を羽田空港まで送って行ったわけだが、帰りに仲木戸から横浜線に乗り換える際、いつもの気紛れで、「1駅歩いてみようかな。ていうか全線歩いてみようかな」と思い立ったのだった。
横浜線が南武線と違うのは、次の駅まで遠いだけでなく、かなり起伏に富んだ地形を走ることで、途中3箇所のトンネルもある。前より厳しい猫行脚になるかも知れないが、今回も気長にコマを進めていこうと思う。
そういうわけで、やおら散歩スタート。歩き始めた11時ごろは青空が広がっていたが、時間の経過とともに雲が多くなって、気温も下がってきた。気紛れに始めてしまったことを少し後悔しつつ、住宅街の路地を歩いていると、塀の上に茶色いのが現れた。
横浜線猫行脚は茶トラで始まった。ゴールドアイと茶色の組み合わせで、真っ黄色って感じだね。
起伏の試練は初っ端からやってきた。昨夜2時間ぐらいしか寝ていないため、息切れしながら高台にたどり着くと、1匹のキジトラが歩いてきた。
俺も一応探してみたけど、美味しそうなものは見つからなかった。
歩いているうちに天気は急速に下り坂となり、厚い雲とともに強い北風が吹いてきた。これはちょっと難しいかなーと思って歩いていると、意外なところで1匹発見。
道行く人を眺める茶トラ。このあと店の中から呼ぶ声がして、売り場の奥に消えて行った。
丘を二つ越えて、大口駅に到着したのは12:40。駅前でお昼ご飯を済ませて、帰りの電車の時間を調べてみたら、20分ほど余裕のあることが分かった。南武線猫行脚の時は、終わったら何も考えずに来た電車に乗れば良かったが、横浜線の場合は、本数の少ない八高線に乗り換えることを考慮しないと、八王子で待ちぼうけを食わされることになる。
今日最後の猫は、20分のロスタイムで発見したキジトラ。
横浜線猫行脚は、以上の7匹(ほか逃亡2匹)で幕開けとなった。次回からはもう少し天気を選んでやる。