18時間足らずの間に夜型から昼型に変えなければならない夜勤~日勤の日は、仕事に行っても眠くてだるくて死にそうだ。今日は忙しかったので、むしろあまり苦痛を感じずに済んだが、家に帰ってきてから何度も気絶しそうになった。
朝の散歩は自宅から。6時半に出発して、強い日差しの差す道路に出ると、民家の隙間にゴージャスなのが潜んでいた。
潜んでいたのは隣の家の長毛フルアーマー猫。隣の家に住む人の名前を忘れて久しいが、こいつが「ペルちゃん」だということは知っている。人の名前を覚えるのが苦手というか、そもそも他人の名前などどうでもいいというか、今の職場に異動してから2年あまり経つというのに、同じ部屋で働く半数以上の名前をまだ知らなかったりもする。
駅を北側に通り抜けて次に会ったのは、日なたぼっこ中の茶トラ白。ちょっとびっくりして腰を浮かせたところ。
ほどよい気温だったせいか、今朝は日差しを浴びているのが多かった。次の猫は階段で発見。
怪訝そうな顔でこちらを見つめる黒。ご飯の人じゃなくて済みませんね。
庇の上に出ているのもいた。今年の春は平年より暖かいようで、もう少し日が高くなると、一斉に日陰に入ってしまうから、こういう光景は早朝じゃないと見られなくなった。
立ち去ろうとしたら、様子を見に近寄ってきた。あいにく手土産はないのだよ。
散歩開始から45分経過して、時刻は7:15。日なたか日陰か微妙な場所で、茶トラが寝ていた。
「朝ご飯がまだなんだよ。本気で寝ていたら食いっぱぐれるからね」
順光だと眩しくて顔をしかめてしまう。早朝の野外は低い位置から日が差すので、もろに日光が目に入って、人間にとってもあまり良くないらしい。今さらそんなこと気にしても遅いんだけど。
八王子勤務はあと2回。明日は職場周辺の猫に異動の挨拶をしに行くつもりだけど、猫影の薄い街なので、そう都合良く会えるかどうか……。