八王子勤務最後の出勤となった今日は、午前中から暑くなった上に風が強く、一抹の不安を抱えての散歩となった。猫を探すにあたって、最も不利な気象条件は、雨でも雪でもなく風だからだ。
散歩コースは、今後あまり来る機会のないと思われる、西八王子→八王子にするつもりでいたが、八高線で八王子に着いた途端に踏切安全確認で抑止がかかり、乗り換えの下り電車が動かなくなってしまった。だから中央線はイヤなんだ。「中央線が好きだ。」なんてキャッチコピー、よく臆面もなく言えたもんだと一人ごちつつ、やむを得ず八王子→西八王子の向きに歩くことにして、強い南風の吹く屋外へとまろび出たのだった。
誰もいない井戸の公園を通り過ぎて、しばらく行くと、アパート脇の駐車場で寛いでいるのを見つけた。今日は暑いから、やっぱり日陰だな。
絶好の洗濯日和とあって、どの家も花が咲いたように洗濯物がぶら下がっている。主婦の労働量に驚嘆しつつ見上げていると、民家の階段に猫がいた。
きょとんとした顔立ちの子。試しに呼んでみたけど、きょとんとしたまま、やっぱり動かない。
ランデブー中の2匹を発見。窓ガラスに隔てられた、切ない逢瀬だ。
黒白は窓に張り付いて離れない。中と外でぴったりくっつけば、体温で触れ合える。返す返すも切ない恋だなあ。
このコースを歩く時は必ずチェックする猫定点。今日は暑かったせいか、どの猫も日陰に潜んでいるらしく、しばらくうろうろして、ようやく1匹だけ出てきた。
まだ若い感じのキジ白。見たことあったかなーと思って調べたら、前回(去年11月)来た時に会っていた。あの時は光の加減で怖い顔になっちゃったから、気づかなかった。
首輪をしているところを見ると、近所の飼い猫らしい。逃げもせず、たおやかに無視された。
明日の夜勤明けも八王子を絡めて歩く予定。