この街に住むのもあと1ヶ月を切り、馴染みの猫たちに挨拶しておきたいと思っているが、相手が猫だけになかなか思うように会えない。たった4駅10分離れるだけとはいえ、下り方向の電車に乗る機会はあまりないから、引っ越したら会う機会はほとんどなくなる。近所の猫でいちばん付き合いが長いのはシャム混1号と麦わら1号で、初めて会ったのはどちらも2010年。当時はまだ若かったせいか友好的だったが、今はカメラを向けるとすぐに逃げてしまうので、なかなか写真が撮れなくなった。今朝も6時半すぎに路地を覗いてみたが、どちらも見つけることはできなかった。
その2匹を諦めて、家の裏の河岸断崖を下りて間もなく、本日最初の猫に遭遇した。最近登場する機会が増えた、いつもの灰白。
カメラに収まるのは3回目。いつも同じアングルなのは、これ以外に撮れる場所がないから。家の人に挨拶して接近を試みてもいいが、目つきからして、たぶん逃げられると思う。
昨夜はいわゆるスーパームーンで、月の入りが近い朝4時すぎに起きて西の空を眺めてみたが、雲に隠れてしまって見えなかった。その雲は夜が明けても消えることはなく、黒を見つけて撮った写真も薄ぼんやりした仕上がりになった。
この場所で猫を見るのはとても久しぶり。2012年6月に見かけた黒に似ているような気もするが、黒だけに判別不能。
まだ眠いのかな。それとも、雲が切れて日が差してきたから、眩しいのかな。
呼んでも来ないみーちゃん。しゃがんで眺めていたら、自主的にやって来た。
ただし自主的なので、その歩みは遅い。後ろ足がお腹に隠れそうなのは見なかったことにしておく。
みーちゃんの次は、キバちゃんちに寄ってみた。久しく猫影のなかった猫拠点で、2匹の猫が寛いでいた。
キジトラは以前からいた子かな。あんまり印象になくて覚えてない……。
目をまん丸にしてこちらを見つめているのもいた。この子は初めましての子。
まだ若そうな黒。ここの猫は減る一方だと思っていたので、新顔が現れたことに少しびっくりした。
以前よりだいぶヨレてしまったが、親切な猫民家に身を寄せているようで、とりあえず元気そうだった。
黒白のあともさらに1kmほど歩き、バスに乗って次に目指したのは新居。猫にもそれなりに遭遇したので、残りの写真は後日また載せる。