大晦日の夜は予定通り我が家の2匹を風呂に入れて、家族(猫含む)で夕食を済ませたあとは、みんなで炬燵に入ってまったりしていたんだが、昼間から痛み始めていた頭痛が激しくなってきたため、紅白の途中で布団に入った。そのまま元旦が過ぎて、ようやく動けるようになったのは今朝になってから。紅白はともかく、除夜の鐘を聞かずに年を越したのは、物心ついてから初めてかも知れない。
今朝になっても多少ふらっていたが、元旦の抜けるような青空を窓から眺めて臍を噛んでいたため、リハビリ的に散歩することにして、9時前に家を出た。今日のコースは八王子から西八王子まで。2016年最初の猫は、近所のキジトラから始まった。
昨日と違って雲が多いのが残念だが、家を出てから30秒で会えたのは素直に嬉しい。
「ありがとー」とにこやかに話しかけてみたが、呆気なく逃げてしまった。
駅近くの猫拠点。いつもの給湯器をチェックすると、いつものキジ白が止まり木のように座っていた。
西立川名物(?)の赤茶けたキジ白。今年も時々モデルになってもらうと思うから、よろしく頼むよ。
八王子には9時半に着き、まずはいくつかの猫拠点に顔を出してみた。高みからこちらを眺めているのが1匹。
次の猫は地面で日なたぼっこ中。いつも屋根の上で見る茶トラだ。
近寄っても平気だったが、うつむき加減で縮こまってしまった。カメラは苦手だったかな。
「写真を撮らせてくれって? あいにく家内が取り込み中なんだ。あとにしてくれないか」
取り込み中の夫婦に怒られつつ、さらに進むと、とある民家の門扉に張り付いているのを見つけた。なお、門扉の下の隙間にも見え隠れしているが、撮影中はまったく気づかなかった。
この家の敷地で猫を見るのは2回目。前回は1年以上前だったから、違う猫だろうと思っていたが、家に帰って確認したら同一人物だった。元気そうで何より。
端からバレていたのでこの結末。興味はありそうだったが、うしろの子は二度と出て来なかった。
とある猫路地を通りかかったら、ちょうど2匹の猫が出てきた。1匹は黒で、もう1匹は鎖を張った奥側のポールの左横。顔だけ出しているのが分かるかな。
まだ若い2匹。毛色は違っても遺伝的な差異は小さくて、アグチ遺伝子の遺伝子型がA-(キジ)かaa(黒)かの違い。劣性のaaではフェオメラニンが作られないので、キジ色の褐色部分が黒くなって黒猫になる。たぶん兄弟なのだろう。
どちらも割と人懐っこくて、呼ぶと返事もしてくれたが、こちらが手ぶらと分かると興味を失ったらしく、連れ立って建物の裏へと消えていった。