夜勤明けの仕事帰り、久しぶりに猫物流跡地に寄ってみると、車の隙間に見覚えのある茶トラ白がいた。あれはかつてここで生まれた2匹の子供たちの父親だ。見かけたのは去年1月以来。
辺りを一通り嗅ぎ回って、再び駐車場に戻ってきた。単に避けられただけかも知れない。
猫物流の残留組は父と婆さん。子供たちはどこかで元気にしているだろうか。
今日の散歩は豊田から猫物流跡地を経由し、八高線の小宮に至る約6.9km。後半は初めて歩くコースで、久しぶりに新規開拓のドキドキ感を味わうことになった。猫物流の父と別れて30分後、1匹の猫が民家の敷地から出てきた。
サバ白にしてはずいぶん白っぽい。ちょっと見たことのない毛色で、しばらく見つめ合ったまま悩んでしまった。とはいえ、灰色と白で構成されていることは明らかで、となると銀トラ(シルバーマッカレルタビー)しか思い浮かばない。恐らくシルバーチンチラかと思うが、見たことのない毛色なので判定できない。タグは「まだら」に分類しておく。
「その他」の猫は行ってしまったが、敷地の中にはもう1匹いた。日陰なので分かりにくいかな。
公園などの公衆トイレの設置率は自治体によってかなり違い、立川は割と整備されているが、日野は少ない。内股になって急ぎ足で歩いていると、幸か不幸か行く手に猫が見えてきた。
「おおっと、施しは受けないぜ。俺は自分の鼻しか信用していないんでね」
黒白のあとは茶トラ白にも行き会った。この辺りは殺風景な工業地域だが、意外に猫影が濃い。
散歩を終えて地元に戻ったら正午になっていた。いつもの場所にはトラ子さん。
トラ子ストリートでもう1匹。とある猫民家を覗いてみると、塀の向こうからキジ白が出てきたところだった。
明日は朝から羽田に行く。天気が良ければ、ついでに散歩して来るかも知れない。