今になって考えると、最初から最後まで一人ぼっちで旅を続けなければならないドラクエ1というのは、まことに心細いゲームだったのだなあと思う。寂寥感漂う8ビットのBGMを聴きながら森や砂漠を行ったり来たりしていると、竜王を倒す以前に、目の前に見えているその島に到達できる気がまったくしない。連休中で人気のない街なかを歩く早朝の猫探しも、何となくそれに似ていて、特に今朝のような農村みたいなところだと、生き物が活動する気配というものが感じられず、パラレルワールドに迷い込んだような気がしてくるのだった。
今朝の出勤前の散歩は南武線の中野島~稲田堤。途中見かけたキジトラは臆病すぎて、1ショット撮った直後に逃亡。
そうこうしているうちに稲田堤に着いてしまった。長毛チョコポイント美人にも会えず、散歩はもうおしまい。
靴下をはいていたのでキジ白だ。眠そうな顔でこちらを見上げたあと、向こうを向いてしまった。