ようやく奥多摩猫集落の猫たちの出番になった。
天候不順な年とはいえ、秋になればそれなりに晴れの日が増えてくる。天気が良くて体調が良ければ、猫関係業務を休む理由はないし、涼やかな青空の下には猫も出ているから、なかなか過去の写真を差し込むチャンスが巡ってこない。今日は昨夜からの雨が降り続いていて気温も低く、家のことも片付けなければならなかったので、久しぶりに散歩をお休みした。
奥多摩猫の方は、前回の「氷川編」に続いて、今日は「上の縄張り編」。急峻な山肌にへばりつくように展開している猫集落には、標高の低いところと高いところに二つの縄張りがあって、それぞれ勝手に下の段、上の段と呼んで区別している。下の段の猫たちは民家の敷地に引っ込んでいることが多いが、上の段には集落唯一の広い平場があり、住人や猫たちの社交場になっているので、気兼ねなく立ち入ることができる。
息を切らしながら、つづら折りにくねった杣道を登り、平場の手前まで来ると、柵の隙間に小さな顔が並んでいるのが見えてきた。
2匹ともまだ子供だ。今回は10ヶ月ぶりの訪問で、今までになく間が空いたので、知らない子が増えたかも知れないな。
上の段の猫民家は、集落一の猫の溜まり場になっている。濡れ縁には真っ黒くろすけが2匹。
俯瞰するとこんな感じ。杉だらけの奥多摩にあって、集落の付近は植生が自然なので、ほかよりは多少カラフルだ。
黒が複数いるので分かりにくいが、この黒がいちばん警戒していて、時にシャーかましてくる。子供たちのお母さんかも知れない。
奥から顔を出した黒は、顔立ちがあどけない。どうやら子猫は黒、黒白、キジ白の三兄弟のようだ。
こちらの黒は、集落でいちばん人懐っこい子。初めて会ったのは2013年11月だが、入れ替わりの激しいこの集落では、すでに古株の1匹になっている。
真ん中がお母さん。お尻は子供。黒白は首を怪我しているようだ。
なかなか全員集合しないなーと思っていたら、キジ白の子だけ離れた場所で寛いでいた。人間でも一人だけ別行動する子っているよな(俺もだけどな)。
お母さんは美人さん。左耳の縁の形からすると、一昨年11月に見かけた子猫のような気もするが、黒だけにまったく分からない。もしそうだったらメルモちゃんだ。
次回は下の段に移動してみる予定。