今日の猫散歩は「青春プレイバック」の第1弾。若いころ、俺は服を着替えるように引っ越ししていたので、東京を中心に色んな場所に住んだ。そんな場所を訪ねて猫を探し回るのがこの企画。これから夏になって暑くなるので、次回はだいぶ先かも。
今日散歩したのは、ハタチのころに住んでいた渋谷区幡ヶ谷。当時も家の周りには夥しい数の猫がいたように思うが、その記憶に違わず、昼下がりだというのに狭い範囲で何匹も見つけた。都下はこれほど猫密度が高くないので、時になかなか見つからなくて苦労するが、いすぎるのも逆に大変かもなあ。
駅を降りてまもなく、細い路地の突き当たりに茶トラを発見。
サビ関係を終えて茶トラの方に行くと、隣にもう1匹いた。人慣れしているのか、カメラを向けても無関心。
ぴんと立った尻尾といい、一直線に向かってくる様子といい、これはアレだな。
「いいものを見せてもらいましたな」
「なんまんだぶなんまんだぶ」
その後、昔住んでいたアパート(の跡地)を見に行ったり、記憶を頼りに迷路のような路地をぐるぐる歩いていると、民家の敷地に三毛がいるのを見つけた。
今日の都心の気温は23℃ぐらい。真っ昼間でも比較的見つけられたのは、薄曇りだったからかも知れない。
向かいの駐車場にもサビがいた。近所の住人らしき男性が話しかけてきたので、会話しながらの撮影。最近は携帯やスマホで撮影する人が多いので、一眼レフを構えているのを見て嬉しくなったらしい。恐らくカメラ好きな人なのだろう。
猫を撮影していると、猫が好きな人、猫が嫌いな人、カメラ好きな人、特に理由のない人など、実に様々な人が話しかけてくるので面白い。
昔の家の周りはこれぐらいにして、帰途につくため代々木の方に向かって坂を下りた。何度か散歩した大田区と同様に、カオスのような細い路地がとても懐かしくて、また住みたいと思わないでもないが、去年の震災以降はちょっと微妙だ。あんな場所で火事でも起きたら大変だからなあ。
……などと考えながら歩いていると、駐車場の車の下に生命反応を感知した。薄色の縞二毛かな。
民家の軒先に黒白がいた。通りかかったら先客に構われていたので、その辺を一回りしてから撮影。
さっきの人にはごろごろしていたのに、俺が近寄ったら逃げてしまった。なんてこったい。