直近3回の台湾旅行というと、昨年1月の香港台湾プチ旅、9月のプチ旅、そして現在連載中の猫旅で、これらは1年以内の出来事なので、常客証(外籍商務人士使用快速査驗通關證明)の申請条件を満たしていることになる。常客証は桃園のような混雑している空港では有用で、快速査驗通關(Speedy Immigration)と呼ばれる専用レーンが用意されているので、一般客の長蛇の列に並ばずに済む。ネットで見たレポートによれば5分以上待たされたためしがないそうで、俺も香港から桃園へ飛んだ時に使ってみたが、期待したほど万能な制度ではなかった。イミグレの客捌きは現場の係官に委ねられており、混雑しているレーンの客を柔軟に振り分けている。俺が利用した時は、審査に時間のかかる子連れ客まで快速査驗通關に誘導していたので、通常ゲートと同じくらい時間がかかった。常客証が使えるのは、桃園のほか松山、高雄、台中、金門だそうだが、桃園以外は普通に並んでもそれほど待たされないと思う。金門は空港ではなく海港の方で、大陸の廈門や泉州から渡ってくる客が対象だ。金門は次回の猫旅の候補地でもあり、今から行くのを楽しみにしている。
先々月の猫旅のレポートも終わらないうちに、次回の話は時期尚早。というわけで今日は台湾猫旅5日目(2019年11月29日)、帰国日に見かけた猫たちを紹介していく。夜勤明けの散歩は雨が強かったので諦めた。
場所は前回に続いて暖暖。香港台湾プチ旅の帰りに見かけた三毛との再会を喜んでいると、塀の上からこちらを眺める視線に気づいた。最初は茶トラが現れ、そのあとを追うようにまだら模様が出てきた。
いつの間にか路地の奥にも2匹いた。猫って連鎖反応で次々に出てくる時あるよな。
地面の猫はやや臆病で、カメラを向けると警戒して脇道に引っ込んだ。これはクラシックタビー二毛だね。
暖暖の街は起伏に富んでいる。「ここは多摩センターか」などと一人ごちながら坂の上を仰ぎ見ると、さっきの茶トラがこちらを見下ろしていた。
逃げようとする上半身と留まろうとする下半身。トムとジェリーのトムのように伸びる猫。
まだら君はクラシックタビーなんだね。さっきのクラシックタビー二毛はお母さんかも知れない。茶トラとは兄弟と考えて遺伝的に矛盾しない。
坂の上の2匹と別れ、細い路地をさらに進むと、行く手に3匹の猫が見えてきた。
1匹は見えなくなるまで逃げてしまい、最後の1匹は階段の上に避難。坂を上るのはイヤなので、ズームに頼ってもう1枚。
暖暖には黒猫が多い。胸元の白斑は差し毛のようなものだと思う。
大きなマンションのエントランスからこちらを見つめる猫発見。このアングルは1年8ヶ月ぶり。
暖暖には1時間ほど滞在して10匹の猫に会い、14:29発の区間車で瑞芳へ戻る。5日間に渡る台湾猫旅の締めはやはり瑞芳。茶渦ファミリーには乗り換えの時に会えたが、民族街の人懐っこいキジトラはこれからだ。次回、最終回は瑞芳の街なかで見かけた猫たちを紹介する。