朝から降ったり止んだりしていた雨は、お昼ごろから降りっ放しに変わり、最高気温も20℃に満たない肌寒い一日だった。今日は床屋と病院をハシゴするつもりで早く起きたが、冴えない天気でやる気が失せたため、しばらく机に向かってうだうだして、8時半すぎになってようやく動き出した。西立川の予定だった行き先は高尾に変わった。
高尾駅前からバスに乗り、一度歩いてみたいと思っていた山間の旧街道筋に降り立ったのは9:20。数分歩いて通りかかった民家の縁側で、1匹の茶トラが寝ていた。
いくら気をつけても砂利を踏む音は消せない。だいぶ手前で目を覚ましてしまった。
毛並みのきれいな子。この近くに猫民家があったので、そこの所属かも知れない。
歩いているうちに雨がぱらついてきた。軒下の黒白は目を覚ました。
軒下は絶対に明け渡さないという強い意志を感じる。そんならほかを当たるよ。
こちらが動かなければあちらも動かない。いわゆる一つの膠着状態。
出方を窺ううちに傾いてきた薄色二毛。倒れる前にその場を辞去した。