東経140°線上のオホーツク海と太平洋に二つの低気圧が並んでいて、それらが東進して冬型の気圧配置になるまで、関東では雨が降り続ける。朝の気温は7.5℃ほどとさほど寒くはなかったが、出勤時にこれだと気が滅入ってくる。猫散歩はお休みしたので、昨日の福生散歩の続きを載せる。
福生の猫に会ったなら、ついでにジンギスカンの肉とベルたれを買って帰るのが定番だったが、どちらもイトーヨーカドーのネットスーパーで買えることが分かり、その必要はなくなった。出先で冷凍肉を買ってしまったら、あとは速やかに帰宅するほかないわけで、そうした制約がなくなったのは助かる。ちなみに北海道における「ジンたれ」の二大巨頭といえばベルとソラチだが、俺は幼少期からベル育ちで、おっさんとなった今も変わらない。青森には「源たれ」を使う人もいるようで、このたれの美味しさは俺も重々承知しているが、羊の肉にはもう少し酸味が欲しい気がしている。
……長くなりそうなので猫行ってみようか。
まったく猫の気配のしない福キジ1号の公園を諦め、拝島まで歩くことして、最初に見つけたのは軽トラの荷台で寝ていたキジ白。シャッター音で起こされて、ものすごく機嫌が悪そう。
「誰かと思ったら手ぶら野郎じゃないか。私はこの通り元気だよ」
自分の陣地でまったりしていたキジ白は、顔つきも穏やか。よだれは出ているが、以前より格段に毛並みが良くなった。
ここは福生市で2番目に小さな大字で、人口は200人ほど。縁側の薄色三毛は2013年6月以来4年半ぶり。ちなみに、いちばん小さな大字は40×30mほどの土地に人口が9人しかなく、さすがにまだ猫は見つけられていない。
とある団地を通りかかると、ぴーんと立った猫の尻尾が見えてきた。
車から飛び降りて逃げかけたが、何とかその場に留まってくれた。
この日は夜から雨の予報で、少しずつ雲が厚くなってきた。貨物線の線路端に誰もいないことを確認して、踏切を渡ろうとしたら、長毛三毛の大きな背中を見つけてしまった。
道路の真ん中でちょこなんとしている。いわゆる一つの膠着状態。
散歩を終えて家に帰ったのは13時半。近所の魚屋の前を通り過ぎようとして、ふと気配を感じて後ろを振り返った。
茶ファミリーのメンバーと思しき茶トラ。魚屋の主人が包丁を振るっていると、猫たちがその付近を取り囲んで、置物のように佇んでいる。魚屋を含め、うちの近所には猫を可愛がっている家が多く、こうした光景があちこちで見られる(その割に懐いてくれないのが解せないんだけれども)。