落葉の猫集落(1)


奥多摩町の猫

 一緒に寝ていたサチコとともに布団から這い出て、コーヒーを淹れるため居間に下りると、かぐわしい匂いが鼻をついた。炬燵の敷物に半固形の物体を認めて絶句した時、すでにサチコは隠れてしまって出てこない。今朝はうんことゲロのダブルパンチだった。
 サチコは空気を読む。うんこを見つけたからといって叱るわけではなく、そもそも絶句しただけで次のアクションにすら移っていないのに、ダイニングテーブルの下で小さくなっている。「元気出せよー」と話しかけても、蚊の鳴くような声で「にゃ」と言うだけだ。もしこれがマコちゃんだったら、猫タワーのいちばん高いところに登って、誇らしげに遠吠えしているところだ。2匹の性格の違いが面白くて、掃除しながら一人で笑ってしまった。
 1時間ほどかけて片付けて、ようやくコーヒーを淹れた時には10時半になっていた。2連休2日目の今日は朝から天気が悪く、お昼過ぎから霧雨も降って、せっかく洗った炬燵布団が湿ってしまった。猫探しにも出かけなかったので、昨日の奥多摩散歩で会った猫たちを紹介する。
 奥多摩へ向かうのは4月27日以来7ヶ月ぶり。忙しかったり天気が悪かったりして、すっかり紅葉の時期を過ぎてしまった。この日は青梅からカーシェアリングを利用することにしていて、自宅を出発したのは6時半。車で奥多摩へ向かう前に、高台の鉄道公園を訪ねてみた。
青梅市の猫

 日差しを浴びて毛繕い中の麦わら。この日は11月下旬としては暖かく、8時の気温は8.2℃だった。
青梅市の猫

 「ん?」
青梅市の猫

 ……とはいえ、冬の日差しは本当にありがたいもの。猫散歩する俺にとっても切実。
青梅市の猫

 のら園長を訪ねてきたつもりが、本人は不在で、次に現れたのもご近所さん。
青梅市の猫

青梅市の猫

 順光で見るとまだらなのが分かる。こいつには3年前の8月に一度だけ会ったことがあるが、夏毛と冬毛の違いもあってか、だいぶ印象が違っていた。
青梅市の猫

 氷川に到着したのは9時ちょうど。日の出の遅い冬とはいえ、来るのが少し遅すぎたようで、駅の周囲では各種公共工事が盛大に行われていた。おまけに猫拠点になっている古い木造建屋がリノベーション中で、いつもなら軒下でまったりしているはずの猫がいない。これは日を改めた方がいいかなと思い、道路向かいで途方に暮れていると、庇の上で何かが蠢いているのが見えた。
奥多摩町の猫

 蠢いているのが三毛猫なのは分かったが、一度見失って、再び見つけた時には建物の裏で寝ていた。しかも1匹増えていた。そっくりだから姉妹だと思うが、俺の知り合いがどちらなのか(あるいは両方なのか)区別がつかない。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 コントラストの強い冬の朝は写真が撮りにくい。路地向かいの黒白が見えるかな。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 駅から離れ、氷川の集落を一回りしてみた。はなちゃん邸は婆さんもろとも不在で、最初に見かけたのは日陰で寛ぐキジトラ。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 日原川沿いの細い坂道。狭い場所で黒白が日に当たっていた。
奥多摩町の猫

 ご飯を催促しているらしく、盛んに鳴いている。よく見たら、さっき庇の上で寝ていた子だった。
奥多摩町の猫

 色づいた木々が辛うじて残る神社の境内。猫がこちらを見ているのが分かるかな。
奥多摩町の猫

 狛犬の台座から下りてきたのは黒白。
奥多摩町の猫

 にゃあにゃあすりすり人懐っこい子だが、落ち着きがなさ過ぎて、写真撮影は困難を極めた。しかもこの時たまたま単焦点レンズ(smc PENTAX-DA★ 55mmF1.4 SDM)をつけていたため、猫に合わせて前進したり後退したり。結局お澄まししたところしか撮れなかったが、さすがに単焦点のスターレンズだけあって、解像感の高いパキッとした絵になった。
奥多摩町の猫

 俺が立ち上がると猫も台座に登る。息が合ってきたかな。
奥多摩町の猫

 山間の猫集落は日が翳るのが早い。そろそろ行かなきゃと思って境内を出ると、黒白が先行して待っていた。それだと後ろ髪引かれちゃって次に行けないよ。
奥多摩町の猫

 最後のポートレートはいつも使っているSIGMAの高倍率ズームレンズ(18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM)。高倍率を謳う製品の中ではダントツに優秀で、俺が死んだ時は棺桶に入れて欲しいくらい重宝している。
 猫集落の様子は次回レポートする。
奥多摩町の猫

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