2015年5月から2016年2月までの10ヶ月間、駐在先の埼玉県和光市へ通勤していた。この期間は勤務時間的にとても猫散歩がやりにくく、特に朝の始業時刻が8時だったため、冬場は散歩できる時間が短くて苦労した。それでも何とか続けられたのは、主として小川、東所沢そして朝霞の猫たちのお陰だった。日の出直後の暗くて凍てつく寒さでも、1匹2匹は必ずどこかに潜んでいて、カメラを向ける俺を怪訝そうに見つめるのだった。
今朝はそんな恩人(恩猫)を訪ねて、朝霞から和光市へ向けて散歩を開始した。乗り換えの手間が省ける朝霞台(またの名を北朝霞)から2駅歩く手もあったが、朝霞台~朝霞は黒目川の段丘崖があってアップダウンが比較的大きく、そこまでしても会える猫は限られているので端折った。
散歩開始は8:45。この区間で最もお世話になった猫民家は猫の気配が消えていて、少し先の道端で見つけたのが今日の1匹目。
真一文字に口を結んでこちらを見つめる子。黒白鉢割れは個人的に好きなので深追いしがち。
肝腎の猫民家は2階から顔を出しているのが1匹だけ。室内飼いに移行したのかな。
和光に赴任して間もないころ、同じ場所で猫を見かけたことがあるが、あの時はクリームだった。この子はぱっと見サバトラ(青トラ)のようだが、左前足やお腹にクリーム色が混じっているので、薄色二毛だと思う。
薄雲がかかって白んでいるが、日差しは割とあって、猫は高いところで充電している。
平和な朝の住宅街に突如現れた不審者(俺)はちゃんと監視されていた。
物陰に隠れて顔だけ出したらこんなんなってた。もしかしたらものすごくツンデレな子なのかも。
朝霞市から和光市に入った途端に猫影が途絶え、そうこうしているうちに和光市駅に着いてしまって散歩は終了。帰り道は少し遠回りして、府中本町から京王線の府中まで歩いてみた。
モノクローム爺さんの家で背中を見せる猫発見。
ちょうどお昼寝に入るところだったらしく、あまり相手にしてもらえなかった。
そして次の猫もまたまた二毛。選んで撮っているわけではないので念のため。
本当だよ。むしろ二毛(というかサビ)って写真が撮りにくいんだよ。
最後にようやく黒白でも二毛でもない猫に遭遇した。ていうか分かりにくすぎ?
地面に刺さっている猫の顔など眼中になく、ただ俺から逃げたいだけの茶トラ白なのだった。