今日の散歩は妻の用事に付き合う合間に歩いた約6.6km。日野市内から出るつもりはなかったが、帰宅してから調べたら、ほんの1区画だけ八王子市にはみ出ていたことが分かった。散歩帰りに床屋で髪を切って、家に戻ったのは正午を少し過ぎたころだった。
猫探しを開始したのは8時半。出勤前なら泣く泣く散歩を切り上げて、多摩センターから職場へ向かうバスに乗るころだが、日の出の遅いこの季節、見える場所に猫が出てくるのはこれからだ。時間に縛られず歩ける幸せを噛みしめながら緩い坂道を上っていると、波板の上で茶トラ白が寛いでいるのが見えてきた。ああ、今日は幸せだなあ。
目を細めていて表情が読めない。薄雲がかかっているけど、ド順光だと眩しいかな。
いたずら者の野良かと思っていたけど、そんな毛並みではなさそう。我が家の2匹より立派かも。
とある民家の玄関先でご飯待ちの猫発見。もう少し近寄りたかったが、一歩踏み出した途端、見えなくなるまで逃げてしまった。
近寄ったら少しのけぞった。歓迎されていないことは分かっているけど、ちょっとだけ頼むよ。
父に比べると、婆さんの方がややフレンドリーで、機嫌が良ければ返事してくれたりもする。生まれた時から人懐っこかった孫たちは、婆さんの隔世遺伝だったのかも知れない。
あんまり長い時間ほっつき歩いていると、奥さんに怒られちゃうから、そろそろ行くよ。
歩き慣れた住宅街を豊田駅へ向かっていると、前方に2匹の猫が見えてきた。
もう1匹は茶霜降り白と思しき大きな猫。呼ぶと醒めた目つきでこちらを見て、すぐに向こうを向いてしまった。
水飲み中の三毛と屋根の上の三毛は、6年前の3月にもセットで見かけたことがある(こちら)。あれは大雪の降った翌朝で、積もった雪をかき分けて歩く猫の姿に驚いたものだった。当時は雪の日に猫なんか出てくるわけがないと思っていた。