サチコは子供のころから嘔吐の多い猫で、抜け毛の多い季節やご飯の量が多すぎた時など、ちょっとしたことでもすぐに吐くんだが、昨日は午後からの嘔吐が10回以上に及び、吐瀉物が薄紅色を呈してきたので、再び動物病院にかかることにした。タイミング悪く世の中は連休に入ってしまい、俺の勤務シフト的にもすぐに受診することが難しい状況だったが、職場の同僚に明後日の勤務を代わってもらえたので助かった。現時点ではストレス性の胃炎を疑っていて、その原因はマコちゃんだろうと思っている。マコちゃんはサチコのことが大好きだが、行動が大雑把で力任せなので、仲良くしようとすればするほど、神経質なサチコのストレスが増大する。どちらも大切な家族なので、今さら里子に出すなども考えにくく、対症療法的に対応する以外に方法が思いつかない。俺の弟妹はみんな猫を飼っているので、いざという時にお願いできる点は心強いんだけれども。
今日の日勤前の散歩は府中から東府中までの1駅間。一昨日の散歩と同様、まっすぐ向かえば1.6kmで済むところを、わざわざ遠回りして4.4km歩いてみた。
駅舎を出た直後に1匹逃げられ、最初にカメラに収まったのは、道端に佇むモノクローム爺さん。
……と思わせておいて最初はこっち。玄関先で三つ指を突いているみたいな黒白から。
東向きでご飯を待つ鉢割れ黒白。三つ指でその目つきは怖いよ……。
モノクロ爺さんは日陰で頑張っている。相方のブラック爺さんは不在だった。
一方こちらは隣の路地。朝ご飯を済ませた茶トラが日に当たっていた。
徐々に距離を詰めると、猫たちも道端に寄っていく。この辺で止めておかないと逃げられるな。
府中市内を散歩することは時々あるが、実はそれほど開拓が進んでいるわけではなく、繁華街ではここが最後の猫拠点となる。運が良ければ3~4匹の猫に会える場所だが、今朝はもぬけの殻で、がっかりして引き返そうとした矢先、暗い隙間の向こうに茶色く光る物体を認めた。
まともに直進すると通報されるパターンなので、大回りして背後から近寄ってみた。もう暑いくらいの季節なのに、冬毛みたいな背中だね。
市街地を外れて、駅裏の住宅街へとやって来た。民家の敷地に佇む猫発見。
あれは去年3月にも見かけたシルバークラシックタビー。天気の良い朝はお庭で日なたぼっこさせてもらっているんだね。
元気そうで何より。きれいな被毛を見せて欲しくて、横からも1枚撮らせてもらった。
線路端にはもう1匹の顔見知りが住んでいる。それはこちらの薄色三毛。
しかめっ面のようだが、段差プレートに乗っかって下向きなので、そう見えるだけだと思う。たぶん。
きょとんとした顔つきでこちらを見下ろしている。怖くないからねー。