PENTAXというのはとても時間の流れのゆっくりしたブランドで、APS-Cフラッグシップ機(K-3 II)の発売から4年経つというのに、次の機種が未だ発表されないどころか情報もほとんど漏れてこない。高感度特性や解像度にハンデのあるAPS-Cであるから、財布の許す限り上級機を選ぶことにしているが、K-3 IIは猫の顔検出が苦手らしく、フォーカスをカメラに任せるとピンボケ写真を量産するため、一度は買ったが短期間で手放した。現在使用中のKPは猫の顔の検出精度が上がった反面、薄曇りや逆光の描写が平板で奥行きに欠ける気がしている。動物相手のシャッターチャンスというのは生涯ただ一度ということも多々あるので、できればもう少し開発のスピードを上げてもらえるとありがたい。
5:50、紫陽花の路地にキジ白5号が佇む。
一度居場所を知ってしまうと、朝だけでなく、夜勤明けの昼下がりや夜中でさえも、ほとんど必ず見かけるようになった。逃げる素振りを見せないので、試しに人差し指を差し出してみると……、
某吉祥寺方面吹奏楽団で活動していたころ、定期演奏会を立川市市民会館で催す機会が何度かあり、こんなに遠くて不便な会場をなぜ選ぶのかと憤慨したものだった。西国立駅から徒歩8分、立川駅から12分かかるこの建物は、現在ネーミングライツにより「たましんRISURUホール」と称する。今朝の散歩コースは西国立駅からこの建物を経由して立川駅へ至る約4.2km。この程度の距離、猫を探しながら歩くのはまったく苦にならないが、若いころは半分でもイヤでイヤで仕方なかった。
6:14に散歩を開始して最初に遭遇したのは高みの茶トラ白。怒りんぼさんの路地で猫を見るのはとても久しぶり。
こいつに会うのも1年3ヶ月ぶり。元気そうで何より。
定点の猫拠点はいつもより静かで、よくよく探さないと猫の存在に気付かないほどだった。
白の奥に潜んでいたもう1匹はこちら。この場所で2匹というのはずいぶん淋しい。来るのが早すぎたかな。
夏の藤棚は格好のお寛ぎ処。朝ごはんの配膳をのんびり待っている。
ここは定点の猫拠点。顔見知りの三毛が車の上でまったりしていた。
今日のコースは猫探しの黎明期から訪れているせいか、知り合いがみんな老けてきているなあ。
マンション着工まであと1ヶ月となった七三駐車場。このような写真を撮れるのは恐らくこれが最後。
定位置で寛いでいたのは半年ぶりの母。七三ファミリーの中では最も警戒心が強く、今でも近寄る素振りを見せただけでこうなる。
七三ファミリーが離散してから6年が経ち、ここに猫の家族の営みがあったことや、この母がたくさんの子猫を産み育てたことは、大方忘れられてしまったことだろう。今日のこの記事も日が経てば過去ログの奥の方へ埋もれていく運命だが、それでもたまに思い出してリンクを辿ってくれる人がいるなら本望だ。全盛期の七三駐車場はこちらやこちらの記事などで。