某巨大公園の茶トラ係長が死んだのは去年12月のことだった。係長が頑張っているうちは、俺も猫散歩をやめられないなあと、幕引きのタイミングを20歳目前の老猫に委ねていたので、訃報を聞いた時は目標を失ったような感覚に囚われた。しかし係長がいなくなればスーダラ君が一人ぼっちとなって、今度はそちらの様子が気になり始める。病気療養中のゆっくり1号然り、高齢の有閑マダム然り、しばらく会えずにいるほかの猫たちも然り。生き物に接するこの趣味には際限がなく、だらだらと続けてしまってもう7年だ。幕引きをどうするか、改めて考えなければならないと思っているが、決めた通りにできる自信は今のところない。
このブログ初日の2011年7月1日は最高気温33.2℃とかなり暑い日だったようだ。記念すべき1匹目は立川の熊五郎で、この日の記事には出勤時とお昼休みと退勤時に同じコンクリートの上で寝ている写真が並んだ。それから7年後の今日は最高気温が32.6℃で、数値こそ大した違いはないが、何と言っても今年はすでに梅雨明けしている点が特異だ。自分の体をいたわりつつ、会いたい猫にはたくさん会いたいという、相反する欲求を満たすにはどうすればいいか考えた結果、今朝の散歩は久しぶりに所沢の猫農家を訪ねてみることにした。何年か前の夏の早朝、たくさんの猫たちに歓迎された記憶が残っていたからだ。
家を出たのはいつもよりさらに早い5:25。濃い日陰の道端にアビちゃんが佇んでいた。
分倍河原と府中本町で乗り換えて、スタート地点の東所沢に着いたのは6:26。猫農家へ向かう前に、住宅街の顔見知りを訪ねて歩いていると、とある民家の塀の上に若い猫が顔を出した。
きれいなクリームマッカレルタビーの鉢割れ。この付近にはクリーム猫が何匹かいるので、その親戚筋かも。
猫たちは意外に日なたに出ている。クリームの隣の路地にはサビ猫がいた。
ちなみにこの子は2014年12月に初めて見かけた子で、当時はまだ生後数ヶ月の子猫だった。立派なレディに成長してくれておじさんは嬉しいよ。
しばらく様子見したあと、給湯器の上に落ち着いた。整った顔立ちの子。
そしてここから場面は猫農家へと転換。今日は大盛況というほどではなかったものの、一回では載せ切れない写真点数になったので、この三毛ちゃんから先は次回掲載ということで一つよろしく。一日一猫8回目の夏の出だしはまずまず。