台湾猫旅は気合いが入っていたので、記事の内容も紀行文みたいになってしまったが、プチ旅の方は普段と変わらないノリでやる。とはいえ香港は初めてということもあって、戸惑うことが多かった。それらをいちいち紹介するとまた長くなりそうなので、第一印象をものすごく簡単にまとめると、(1)色々と中国。(2)人多すぎ。(3)米は不味い。
猫探しに関してはとても苦労して、30時間ほどの滞在時間で、カメラに収まったのはたった数匹だった。日本や台湾で見られる外猫然とした外猫はほとんど見なかった。たいていは商店の店先や、露店の商品の上にちょこなんとしていて、人の少ない早朝なら外猫活動しているのかも知れないが、出歩いているのはまったく見なかった。早朝といっても冬場の今は日の出時刻が7時すぎと遅く、写真を撮れるような明るさになったころには、どのストリートもすでに雑踏していた。露天市場などは商品なのかゴミなのか分からないものが雑然としていて、猫がいたとしても、とても見つけられそうになかった。
初日(26日)は油塘と呼ばれる漁村を散歩。とあるパパイヤ屋で茶トラ白の店番を見つけた。
恰幅もいいし毛並みもいい。この街は魚介類が豊富なので、いいものをたらふく食べているかも。
なお、終始面倒くさそうな顔をしていて、目線はまったくもらえなかった。
この日、外で見かけた唯一の猫。港鉄の深水埗駅から少し歩いたところ。
予定通りクリームあにきの店にも寄ってみた。主人と奧さんのほか、知り合いと思しきお姉さんがいて、客は俺だけ。台湾華語なら断片的に聞き取れる単語もあるが、広東語はさっぱりなので、一人だとちょっとかなり淋しかった。
まだ18時すぎなのに眠そうなクリームあにき。
手前は巨大クリーム霜降りの蛋糕さん。奥のキジ白は高妹ちゃん。読み方は北京語ならGāomèiだろうが、広東語でどう読むのかは知らない。
この日は油麻地の明愛白英奇賓館(Caritas Bianchi Lodge)に泊まった。週末の香港、しかも人気の油麻地なので、手頃な値段のホテルがなかなか見つからなかったが、ここはシングルで1泊朝食付き600HKD(約8,400円)と破格の安さで、設備も良かったので満足できた。翌朝(27日)は7時半近くになってから散歩を開始したが、すでに人通りが多く、猫的にはかなり厳しかった。
この子はたまたま見つけられたけど、こんなんじゃ紛れちゃって分かんないよー。
1時間に1匹ぐらいは、こういうのもいるみたいだけど、これが最後だった。
このあと中環から渡船で坪洲という小さな島に渡ったがまるでダメ。2時間ほど粘って諦めて、お昼すぎには梅窩からバスに乗って空港へ向かい、17:45発の中華航空916便で桃園へ飛んだ。桃園では聞き慣れた(?)台湾華語や台湾語に心底ほっとしたが、翌日(28日)の台湾散歩もかつてない厳しさに見舞われた。続きはまた後日。