昨日の夜勤はいつもより1時間ずれて、17:00〜翌11:00の勤務だったので、今日の退勤時の散歩は近場の南部地域病院バス停からスタートした。職場は駅から遠くてバスの本数も少ないので、近場と言っても2km離れたスタート地点までは30分以上かかる。それならいっそのこと職場からスタートした方が、歩いている分には猫を探せるし時間を有効に使えると思い、実際にそうしたこともあるが、夜勤明けにそれをやると死にそうになることが分かった。何しろ多摩ニュータウン一帯は起伏が多すぎて、長い時間歩き続けることは難しい。
六花咪の住む谷には正午前にたどり着いて、舌を鳴らしながら行き来してみたものの反応はなく、加えて今日はボス的黒白の姿も見えなかった。どこかでお昼寝しているなら当分出てこないだろうと思い、10分ほどで諦めて先へ進むと、次の定点には3匹揃っていてくれた。
こいつらはお昼寝するにしても、割と大胆な場所にいてくれるので助かっている。
黒はとっとと茂みに潜り、こちらの黒白も時間の問題。いつも済みませんね。
小声で鳴いていたので、ご飯を催促しているのかと思ったら、器にカリカリが残っているね。残さずに食べなきゃダメだよ。
香箱を組んでいるのは瞼の重そうな三毛。このままお昼寝が始まりそう。
定員2名のところを広々と使っている。このエリア、今日は猫少なめみたいね。
いつもよりだいぶ静かな猫拠点をもう一回りしていると、巡回帰りと思しき茶トラ白が現れた。写真撮らせてー。
首元に植物の種がくっついている。宅地化の進んだ里山では猫たちが種子散布の役目を担っている。春になったらどんな草が生えてくるんだろうね。
こいつはいつも寝てばかりいるので、会うと必ず顔に寝癖がついている。今日は左側の頬だが、向きが逆だと右側の頬に寝癖がつく。動いているところは見たことがない。
散歩を終えて帰宅したのは14時前。近所の路地に三毛3号が出ていた。
ほかの仲間は見当たらず、手持ち無沙汰にしている感じ。寝ればいいのに。
最近は目が合うだけで転がるようになってきた黒煙ちゃん。だんだん撮影が難しくなっていくね……。
黒煙ちゃんの毛色は、黒猫の遺伝子型のうち、I遺伝子座の遺伝子が優性に変異して、毛の根元が白く抜けることで生じている。優性のI遺伝子を持つ猫はフェオメラニンの生成が阻害されるそうなので、赤黄系の毛色は発現しないはずだが、黒煙ちゃんの背中は明らかに赤茶けている。この現象のさらに顕著な事例を見たことが何年か前にもあり(こちら)、なぜだろうと不思議に思っていたところ、これらはターニッシュ(tarnish)と呼ばれる現象らしいことが分かった。O遺伝子由来の赤味ではなく、何らかの理由でI遺伝子が部分的に働かなくなり、フェオメラニンの生成が抑え切れなくなって生じるとのこと。ただしI遺伝子というのは概念的なもので、実際どの遺伝子が変異しているかはまだ未解明だそうだ。猫の毛色は海より深い。