東京の一軒家の冬は寒い。窓は一枚だし、勝手口もドア一枚だし、たぶん壁も薄いので、北海道の家のように冷気を防げていない。昨夜から偏頭痛が治らず、寒気もして辛いんだが、寒気なのか本当に寒いのかよく分からないので困ってしまう。夜勤明けの散歩もお休みしようと思っていたが、明日から二連休なのでちょっと頑張って、京王稲田堤から中野島まであっちふらふらこっちふらふらしながら2時間ほど歩いた。
わざわざ「京王」稲田堤と断らずとも、単に稲田堤と言えば知っている人には通じるのに、わざわざ京王とJRを区別して書くのは、両駅が300mほど離れているからだ。この短い区間にも瓢簞横丁などいくつかの猫拠点があり、個人的にどちらの駅を利用したのか明らかにしておく必要がある。京王相模原線とJR南武線の乗り換え客の往来が多く、それを当て込んだ商店街も形成されているが、実はこれらの駅はかつて乗り換え駅として設定されていなかった。その名残なのか、現在も終電の接続を行っておらず、相手方の列車が待っていてくれると思ったら痛い目に遭うので注意が必要だ。
まあそんなことはどうでもいいんたが、1匹目の猫は細い路地の向こうからやって来た。
今日のコースは細い路地が多い。ここは15mmレンズに換えてもこれが精一杯。
細い路地でも人通りは多く、傍目にはかなり不審だったと思うが、美人さんだったので我慢できなかった。俺は美人に弱いのだ。
こちらはさっきより見晴らしがいいが、猫はちょっと厳しい場所。
ファインダーを覗いていたら、いきなりでかいのが入ってきたのでのけぞった。
やっぱりそうだ、先月会ったばかりの茶まだら猫だ。君の毛色を見たくてまた来たんだよー。
横から見るとこんな感じの模様。茶トラ白のI遺伝子座が優性のI-に変異して、毛の生え際が白く抜ける「ティッピング」が生じた毛色。猫の茶色(レッド)には必ず模様が生じるはずだが、この子の模様はかなりの不規則性が見られる。恐らくアグチ遺伝子のA遺伝子座がA-の場合は模様がきれいに出て、ノンアグチのaaの時にこのような不規則性が生じるのではないだろうか。分類するならレッドスモーク白とかカメオ白と呼ぶべきだろうが、そういう分類があるのかは分からない。滅多に見ない毛色だが皆無ではない(一例)。タグはクリームに分類している。
なお、猫が屋根から下りてこないので、ここで撮った写真の多くは液晶モニタをチルトして、万歳しながらライブビューで撮った。そうしないとここの猫たちを撮ることはほとんどできなかった。PENTAXの中の人にはチルトモニタでシャッターチャンスが大きく広がることを認識していただき、次期フラッグシップ機にはぜひともこの機能を搭載して欲しい。
最後の猫は定点の猫拠点で。13時近かったせいか、今日は三毛が1匹いただけたった。
目元が涼しげな美人三毛。今日は美人さんや茶まだら猫に会えたので、頑張って散歩して正解だった。