夕張とは違う


八王子市の猫

 今日の散歩は久しぶりに高尾へ足を延ばしてみたが、当てにしていた猫拠点の多くが空振り。厳しい結果になるであろうことは予想していたが、それでも愚直に歩き続けなければ、その土地の猫に巡り合うことは叶わない。
 沿道の梅や桜に気を取られながら歩くこと1時間、建ち並ぶ団地アパートの片隅を行く1匹の猫を発見。お願いだから逃げないで。
八王子市の猫

「何の騒ぎだ」
八王子市の猫

八王子市の猫

 アパートの敷地に佇んで様子を窺うキジ白。いてくれてホント助かったよー。
八王子市の猫

 敷地が荒れているのは、これらのアパートがすべて空き家だから。近隣には新しい棟がいくつもできていて、こちらは取り壊しを待つばかりだ。
 なお、猫はもう1匹いた。
八王子市の猫

八王子市の猫

 空っぽのアパートが建ち並ぶ様を見ると、夕張の炭住を思い出してしまうが、ここは東京だから彼の地のように絶望的な転帰ではない。面倒を見てくれる人もちゃんといる。
八王子市の猫

 ちなみに夕張市が長年に渡る会計上の粉飾行為によって財政破綻したことは今さら説明するまでもないが、そもそも巨額の借金を負うきっかけになったのは、国のエネルギー転換によって炭鉱の閉山が相次ぎ、税収の大部分を占めていた企業や住民のほぼすべてを失ったことだ。しかも炭鉱会社が残した夥しい数の炭住(社宅)や福利厚生施設など、インフラの買い取りを余儀なくされ、その金額は583億円にも上った。今考えれば、これらの多くは夕張市にとってお荷物でしかないわけだから、むしろ炭鉱会社に処理費用を請求するべきで、それを元手にして、税収に見合ったコンパクトシティ化と観光都市への移行を図れば良かった。台湾の九份や十分の盛況を見るにつけ、つくづく残念に思う。
八王子市の猫

 ……というようなことを考えながら、廃墟となった団地から空を仰ぎ見た。昨日のような花粉光環はほとんどできていなかった。
八王子市の猫

にほんブログ村 猫ブログ 外猫へ

関連記事一覧

  1. 中央区の猫
  2. 川崎市の猫
  3. 川崎市の猫
  4. 国立市の猫
  5. 府中市の猫
  6. 昭島市の猫

お知らせ

▶このブログは日本語で記述されています。メインメニューから他の言語を表示することもできますが、Google翻訳を使用しており正確性は保証されません。這個部落格以日文撰寫。從主菜單中可以查看其他幾種語言。這些語言由Google翻譯、不保證準確性。This blog is written in Japanese. Several other languages can be viewed from the main menu below. These are translated by "Google Translate" and accuracy is not guaranteed.

▶ブログ内のコンテンツは、クリエイティブ・コモンズ国際ライセンスの下に提供されています。非営利・著作者明示・不改変の条件に従う限り、自由にご利用いただけます。AI学習用のWebクローラーはすべて拒否しています。本著作係採用創用CC國際授權條款授權。這台伺服器拒絕所有用於AI訓練的網路爬蟲。This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License. This server denies all AI training web crawlers.

Creative Commons License

ブログ内検索

タグクラウド

最近の記事

  1. 日野市の猫
  2. 立川市の猫
  3. 府中市の猫
  4. 府中市の猫

    2024.10.13

    16年目の出世
  5. 八王子市の猫

    2024.9.30

    祠の赤い花
  6. 川崎市の猫

    2024.9.29

    猫寺の朝
  7. 大船渡市の猫
  8. 相模原市の猫

アーカイブ

日月出没

PAGE TOP
一日一猫の更新情報を受け取りますか? 受け取る 結構です