新型コロナウイルスが容易にネコ−ネコ感染するとの研究結果が発表された件、感染したネコは明らかな症状を示さないとのことで、猫たちにとって深刻な事態ではないように見える。ヒトへの影響については、個人的に現時点でネコ−ヒト感染はしないか、もしするとしても、ヒトが重症化することはまずないだろうと考えている。その根拠は、野良犬・野良猫ともに密度が高く、人々との接触機会も多い台湾において、同ウイルスの蔓延がよく抑えられていることだ。もしネコ−ヒト感染するなら、すでに相当数の台湾人が感染しているはずだし、重症化するなら台湾の死者数があれほど少ないはずがない(今日時点で7人)。これは東南アジア全体にも言えることで、総じて動物との接触が多い地域であるにもかかわらず、現時点ではおおむね良好な経緯を辿っている。さらに推測を言えば、もしすでに広範囲にネコ−ヒト感染が起きていてこの死者数であれば、むしろ感染ネコとの接触は、ヒトにとって予防接種のような効果を持つことさえ考えられる。
無論これは素人の戯れ言だ。RNAウイルスは容易に突然変異するので、今日と明日のウイルスが同じとは限らないし、我々のように愛玩動物として触れ合うのではなく、彼の国のように食べちゃったりしたらどうなるか分からない。あくまで俺が個人的に推測して、自分の行動を決める助けにしているだけなので念のため。
今日は福生に用があったので朝早くから出かけて、ついでに歓楽街の猫たちの消息を尋ねてみた。拝島まで2駅歩いた割には淋しい数だったが、最近見かけなかった踊り子さんの妹分Aに会えたし、9ヶ月ぶりに福サビ1号にも会えたので良かった。どちらもサビ猫で、俺にはまったく懐いていない点が共通していて、つくづく俺はサビには人気がないと思い知らされた散歩でもあった。
妹分Aは険しい顔でこちらを見ている。逃げる気満々なのがひしひしと伝わってくるな。
この駐車場に残っているのはこの子だけで、踊り子さんも妹分Bもシマを変えたようだ。3匹一緒にいることが多かったので、同じ人に面倒を見てもらっていると思っていたが、それぞれ違っていたのかも知れない。
今日はとても空気が澄んでいてコントラストが高く、遠くには雪を被った富士山がよく見えた。濃い影の向こうに潜む猫は、硝子体出血で濁った視界では捕捉することが困難で、目を細めて細めてようやくその存在に気づくほどだった。
ねぐらから逃げ出した茶トラ白を待ち伏せして一枚。びっくりさせてごめんなさい。
……しかし、この反応。ホント俺ってばサビに好かれないんだなあ。
前回見かけた時はよだれを垂らしていて、口内炎がひどいのだろうと心配していた。改善したようで何より。
8時前には20℃を超えて、猫の態度もあの通り。今日も厳しいなあ。
そして危惧した通り、このあと拝島まで歩いて1匹たりとも見かけなかった。
青梅線の立川行きに乗って帰途についたが、せっかく外出したのだから、美味しいコーヒーの一杯くらい飲んで帰りたい。久しぶりに中神の猫喫茶に行ってみようと思い立ち、途中下車して歩いていると、駐車場の奥に猫喫茶の猫がいるのが見えてきた。
……しかし、やっぱり逃亡。しかも猫喫茶はお休みだった。猫は何とかアップで撮れたので、途中下車した甲斐はあった。