線路端の仲間たち(1)


横浜市の猫

 昨日から10月2日まで7日間の夏休み(というか秋休み)に入っていて、2日目の今日は鶴見線沿線の猫たちの許へ無沙汰を詫びに行ってきた。前回訪れたのは3月3日のひな祭りで、そのころ世の中で何が起きていたかというと、横浜港に寄港したダイヤモンド・プリンセス号でコロナの集団感染が発生し、国際世論がこぞって日本政府の対応を批判していたころだ。とはいえ、この船はたまたま横浜港に寄港したというだけで、乗客や乗員は日本に入国手続きしておらず、船内の責任は船籍国であるイギリスが負わなければならない。にもかかわらず、イギリスはこの件について完全にバックレており、日本の医療チームが身を挺して対応に当たってやっての他国の言い草に、とても腹が立った記憶がある。驚くべきは国際世論だけでなく、日本の新聞やテレビまでもが政府の対応を批判していたことで、今回のウイルス禍でマスコミが馬脚を現すきっかけにもなった出来事だった。
 話が脱線してしまったが、沖縄東北猫旅は29日に出発するので、7日間の夏休みのうち前半の3日間がフリーということになる。初日の昨日は悪天候および食事当番のため散歩をお休みし、2日目の今日は前述のように早朝からお昼すぎまで鶴見線の猫たちに会いに行った。当初は明日も散歩するつもりだったが、旅仕度すらまだできていないというのに、明日まで出かけたのでは余裕がなさすぎて死にかねないので、考え直してお休みすることにした。
 家を出たのは5時半すぎ。最近まったく見かけなくなった黒煙ちゃんや武蔵は今朝も姿を見せず、分倍河原から南武線の上り電車に乗ったのは6:02。尻手で南武支線に乗り換え、最初の猫駅員常駐駅に降り立ったのは7時少し前だった。
 今日の1匹目は線路で寛ぐ黒。
川崎市の猫

川崎市の猫

 ここは環境の厳しい場所なので、前回見かけた猫にまた会えるとは限らない。一昨年の夏に見かけた猫家族の1匹だとしたら、とても嬉しいんだけれども。
川崎市の猫

 黒がいた駅は帰りがけにまた通るので、まずは鶴見線の上り電車で次へ移動。ご飯待ちと思しき3匹が惑星直列的に並んでいた。
横浜市の猫

横浜市の猫

 3匹とも知った顔。元気にしていたようだな。
横浜市の猫

 来よう来ようと思っているうちに、ウイルスとか色々あってさー。
横浜市の猫

 こちらのキジ白は冷淡な反応。前回は割とフレンドリーだったのにな。
横浜市の猫

 トラ模様があるようなないような、微妙な毛色の子。一昨年の夏に初めて会った時は茶霜降り(red ticked tabby)に分類したので、今回もそれに倣う。
横浜市の猫

横浜市の猫

 おお、人懐っこいの来た!
横浜市の猫

横浜市の猫

 鼻黒の鉢割れはとてもフレンドリー。しばらく見ないうちにずいぶん肥えた気がする。
横浜市の猫

「親切な人がいるので助かっているよ」
横浜市の猫

 最古参のキジ白は不在のようだった。あまり出てこない子なので、気長にまた訪ねてみる。
横浜市の猫

 三つ目の駅では2匹のキジ白がホームに出ていた。
川崎市の猫

川崎市の猫

 誰かがご飯を持ってきた形跡はあるが、今日未明まで雨が降っていたせいで、ふやけてしまって口をつけようとしない。
川崎市の猫

 猫は舌が肥えているからなあ。
川崎市の猫

 ごめんよ、今日は手ぶらなんだよ。
川崎市の猫

 最後の駅は終端駅であり、周辺は工業専用地域なので、日曜日の今日は人通りもなく閑散としていた。ものすごく臆病な茶渦猫が見えるところに出ているのも、きっと休日だからだろう。
川崎市の猫

 上の写真と同じ位置で、ズームを望遠側にして撮影。この距離が限界では歯が立たない。
川崎市の猫

 駅舎とも呼べないような粗末な建屋は、この駅が無人化された際に建て替えられたもので、現在は猫駅員の詰所になっている。
川崎市の猫

川崎市の猫

 歓迎していない目つきの赤茶けたキジトラ。かつて京浜地区の国鉄職員というと、こういうやさぐれた感じの人が多かった。猫が伝統を引き継いだのかな。
川崎市の猫

「それは偏見というものですよ」
川崎市の猫

川崎市の猫

 今日は天気が悪かったせいか、いつもよりだいぶ猫が少なかったが、それでも一度には載せ切れないだけ会えたので、残りはまた後日紹介する。よく考えたら留守中の記事が足りない……。
川崎市の猫


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