今夜から雨だというので、四連休中の散歩は今日までにするつもりで、8時半に出かけて16時すぎに帰ってきた。散歩コースをどこにするか散々悩んだが、緊急事態宣言中ということもあり、通勤以外では東京から出ないことにして、高尾山口~高尾の1駅を軽く歩くだけに留めることにした。この区間は京王高尾線の末端の1駅で、駅間距離は1.7kmしかない。京王線(京王電鉄京王線)ほど短い駅間ではないにしろ、この距離を歩き通すのに6時間以上かかったのは、きっと散歩するのが嬉しくて夢見心地だったからに違いない。9:20に高尾山口を出発したところまでははっきり覚えているが、その後気が遠くなった感じで、ずいぶん急勾配を登る乗り物に乗ったような気もするし、薬王院とか高尾山頂、城山茶屋、小仏峠などという看板を見かけたような気もするが定かではない。断片的な記憶を繋ぎ合わせた結果、他県へ出てはならぬという掟は辛うじて守られたようなので、まあよしとしておく。
バカな前置きはこのくらいにして、今日の1匹目は標高620mで発見。
ベンチの上でちょこなんとするキジ白。誰かを待っているような顔つきだけど、こんなところまで通ってくる人いるのかな。
マッカレルタビーとクラシックタビーという違いはあるが、呆れたような目つきがそっくり。兄弟かも知れない。
薬王院まで猫を探しに来て諦めたことはあるけど、その先にいたとは知らなんだ。たぶんもう来ないと思うけど元気でね。
次の猫はさらに高みの標高710m。東京都内とはいえ、ここまで来るとだいぶ雪が残っている。
先ほどの2匹と違って、こいつはカメラが苦手みたい。呼ぶと心細い声で返事するが、レンズを向けると逃げてしまう。
雪中のキジトラのあとはひたすら下り坂となり、1時間10分歩いてようやく民家が見えたと思ったら猫発見。そおっと覗いたのにバレちゃってる。
「ほらほらっ、いいだろう? ここの家の人が置いてくれたんだ」
うーん、これは警戒心が強くて近寄れない。完全に尻尾が下がっちゃってる。
道端のベンチで缶ジュースを飲みながら休憩していると、砂利引きの敷地にキジ白が座ってこちらを見ていた。
済みませんが少し休ませてくださいな。今日は登山するつもりじゃなかったので、ここに来るまで水が飲めなかったんだよ。
天気が崩れるとの予報通り、厚い雲がかかって暗くなってきた。高尾までまだ2km以上残っており、このあとも何匹か見かけたり逃げられたりしたが、カメラに収まったのはこれで最後になった。
こちらは青い目の鉢割れ。恐らくキジ白がカラーポイント化したものだと思うが、頭の上や背中が赤茶けているので、ターニッシュが生じた銀トラ白の可能性もある。もう少し近寄って、できれば毛を一本いただければ参考になるんだけどなあ。
丸一日かかった散歩の紹介はこれでおしまい。GPSアプリによれば歩いた距離は17.3kmで、消費カロリーは1,527kcalだった。13.2km歩いた昨日の散歩が1,089kcalで、それぞれ1kmあたり88.3kcalと82.5kcalになるので、勾配の多寡は運動量にはそれほど影響しないのかも知れない。