だらだらと降ったり止んだりを繰り返していた雨が上がり、今日は朝からいい天気だった。休暇前の夜勤明けはそれなりに開放感があって、いつもと違う道を散歩したいとの思いに駆られて、和泉多摩川から柴崎まで歩いてみたが、残念ながら今日は見事に玉砕。逃げられたとか敷地の奥にいたとかではなく、ただの一匹も見かけなかった。
13時半に帰宅してすぐに、妻と連れ立って隣家へ赴いた。とても恥ずかしい話なのだけれど、去年の夏、刈っても刈っても生えてくる雑草の勢いに音を上げて、自宅の庭に除草剤を散布したところ、隣家の土壌にも浸透したらしく、一部の草花を枯らしてしまった。俺たち夫婦はそのことにまったく気づかず、2〜3日前、庭いじりをしていた隣家の奧さんと妻が交わした会話に、たまたま「今年はつつじが咲かないのですね」というやり取りがあり、除草剤の影響を指摘されて発覚した。我が家が猫を可愛がるのも、隣家が庭をいじるのも、生き物に親しむという点では同じことであり、配慮に欠けた行為で悲しい思いをさせてしまい、大変申し訳ないことをしたと平謝りしてきた。除草剤の説明書には、葉から吸収して作用し、土壌処理効果はない(根からは吸収しない)とあったのだが、噴霧している時に風に舞ったのだろうか。
そんな経緯で、図らずも3日連続で仕掛かり写真に頼ることになり、今日紹介するのは先月30日の夜勤明けで見かけた子たちの後編(前編はこちら)。ちょうどソメイヨシノが開花していたころで、地域全体が造成団地である多摩ニュータウンは桜並木が多いので、どこへカメラを向けても何となく写ってくれるだろうと思い、六花谷に寄ってみたのだった。
桜の木の下で撮影に付き合ってくれた崖線の茶トラはとてもフレンドリーだが、六花咪とは折り合いが悪く、かち合ってしまうと遠吠え合戦が始まる。あとから現れた六花咪と遊んでいるうちに、茶トラと戯れていた場所を奪う形になってしまい、やや不安を覚えながら写真を撮っていると……、
茶トラは怒っている。縄張りは元から重複しているのでどうにもならないけど、なるべく顔を合わせたくないのだろうな。
不穏な空気が漂う動画はこちら。
イカ耳になってしまった六花咪。そ、それじゃそろそろ次行くから、また今度ね。
六花谷をあとにして、次に覗いたのは、とある団地アパートの駐車場。芝生の上でいつものポイント三毛がまったりしていた。
いきなり黒が顔を出してたので、のけぞり気味で撮影。どこかに隠れているだろうとは思っていたけど、そこから出てくるとは……。
臆病な黒はそれきり出てこない。お友達の黒白は茂みの奥で寝ていたので撮影不能。
定点の猫拠点はぼちぼち。翳りがちな日差しで猫もあまり動かない。
散歩を終えて帰宅したのは13時。武蔵邸の前でクロエさんがちんまりしていた。
鳥のさえずりや、風で草の擦れる音にまで反応するクロエさん。この子も武蔵も目線をもらうのは至難の業。
5分粘ってなんとか1枚。近所で不審な振る舞いをするのはアレなんだけれども、武蔵邸には挨拶してあるし、子供たちにはすでに有名人だから無問題なのだ。
武蔵邸の奧さんによれば、クロエさんはあまり人には懐かない(というか興味がない)らしい。確かにこの子は飄々とした性格で、いつもその辺を彷徨い歩いているように見える。