袋詰めにした大量の洗濯物を抱えて外に出たら雨が降っていた。今日中にワイシャツをクリーニングに出さないと着るものがなくなるので、出勤前に散歩するか否かにかかわらず、寄り道はしなければならない。空を仰いだまま数秒迷ったが、もう少しして梅雨に入れば毎日雨なのだから、どうせ天気で選択する余地はなくなると思い、そのまま出発してクリーニング屋に寄り、中河原から電車に乗って散歩地へ向かった。今日は立川から西国立まで歩いた。
今日のコースは最初に上矢印邸を通過するが、上矢印ちゃんもその相方も去年10月を最後に見なくなり、その後いくら訪ねて行っても会えないので、最近はすっかり諦めていた。ところが今日、家の前を通ってみると、黒白が何もなかったかのように元の場所に鎮座しているではないか。単に姿を見なかっただけでなく、ご飯の皿や抜けた猫毛など、存在を感じさせるものがすべて消えたあとのことだったので、思わず「いるんじゃん!」と声が出るくらい驚いた。
雨降りで暗いので、シャッタースピードが1/10しか出せなくてブレまくるけど、元気でいてくれたからいいんだ……。あとは上矢印ちゃんに会えたら嬉しいんだけどなあ。
糸のようにしとしとと降る雨の日、我が家のマコちゃんは猫デッキで外を眺めているはずだが、大方の外猫は丸くなって寝るのみ。
この家で猫を見るのはとても久しぶりだ。10年ほど前は毎日誰かしらいて、その中には当時からチョビ髭の姿があった。雪の日にまで見かけた時はかなり驚いたものだった。
雨が強くなってきたので、途中いくつかの猫拠点を端折り、最後に桜の巨木の猫民家に立ち寄って散歩終了とした。
昨日のオッド1号と同じく、この子も右目がブルーで左目がイエローのオッドアイ。そしてまた、今日の散歩で見かけた猫はすべて黒白だった。