明日からしばらく雨だというので、今朝はいつもより少し早起きして、多摩ニュータウンの丘陵地帯を歩いてみた。さる筋からの情報によれば、黒白ボスがまた子供を作ったそうで、とある猫拠点に行けば会えるかも知れないというので、挑戦してみることにしたのだった。
ただ、今日は天気が悪くて、あまり猫探しに適した日ではなかった。鋭い日差しの晴天時よりマシとはいえ、今にも降り出しそうな低い雲が垂れ込めており、寝坊助な猫だと暗すぎて朝になったことに気づかない可能性がある。俺のように夜間頻尿なら早朝に起きるのも苦ではないが、猫はむしろ乏尿だから余計起きられないのではないだろうか。
そのような危惧を払拭できないまま分倍河原から電車に乗り、高幡不動、大塚・帝京大学と乗り換えて、スタート地点の谷津入バス停に降り立ったのは6時半。最初の猫に遭遇するまで30分近くかかったが、久しぶりの顔を見られたのでテンションが上がった。
茶色い2匹は馴染の2匹。1年近く会えずにいたので、いなくなっちゃったと思ってた。
こちらの茶トラは多少フレンドリーで、機嫌が良ければ触ることもできる。元気そうで何より。
一方茶トラ白はちょっと臆病。近寄っては避けられることを繰り返して10分経過したところ。
茶トラは常にファインダーに割り込んでくる。お願いだからちょっとどいて……。
ここは先週も来たばかりの猫拠点。定員3名の給湯器をキジ白が一人占めしていた。
「人聞きの悪いことを言うなよ。あの時は真冬だったけど、今は真夏だから、むしろここはハズレの席なんだぜ」
薄色三毛は地面の鉄板に乗っかっている。まあ確かに夏はこっちの方が快適かも。
いつの間にか背後にもう1匹増えていた。こちらはいつものオッドアイ。
鬱蒼とした緑道の上り坂を登っていると、道端からにゃあと聞こえたような気がして、もと来た方を振り向くと猫がいた。
慎重に近寄ると、向こうもおずおずと茂みから出てきた。やっぱり俺のこと呼んでたんだ!
人懐っこい上に、惚れ惚れするような美人さん。初めて歩く道でこういう子に会えるなら、坂道ばかりのニュータウンも捨てたもんじゃないな。
今日は写真の数が多いので、後半はまた明日。黒白ボスの娘が登場するのでお楽しみに。