10日のお昼前にコロナワクチン2回目の接種を受け、ワクチン休暇と称する三日間の休暇を大人しく過ごしていたが、副反応らしい副反応のないまま80時間あまりが経過した。敢えて言うなら一昨日の午後にやや体温が上がり(36.9℃)、何となく体が火照っているような気がしたが、翌朝には元に戻った。接種直前に肉塊を喰らったのが良かったのだろうか。
そんなわけでこの三日間の体調は良好で、昨日の朝も散歩するつもりで5時に起きて仕度したが、あいにく雨が降っていたので断念。今朝は日勤前に3日ぶりの散歩を楽しむことになった。歩いたコースは東福生~牛浜の4.7km。最初に見かけたのは民家を覗き込む黒白だった。
「君もお腹が空いているのかい? それなら家の人に頼んでみるといいよ」
ちょうど出てきた家の人に教えられて振り向くと、背後にも1匹いるではないか。
接近するとやや驚いたように顎を上げた。口が半開きのように見えるのは、下顎の口唇にほくろができているから。O遺伝子由来の茶色い猫は年齢を重ねるにつれてほくろが増えてくる。猫の毛色を茶色くする優性のO遺伝子は、黒い色素であるユーメラニンを赤黄系のフェオメラニンに置き換える働きをするが、恐らく加齢とともにその機能が衰えてくるのだろう。口笛を吹いているような独特の表情は成長した茶系猫だけに見られる特徴だと思う。
先ほど転がっていた茶トラは去年9月にも会っているので、ちょうど1年ぶり。棲み処が分かったのでまた遊びに来るよ。
勤務先から遠く離れた街で散歩したのは、歓楽街の踊り子シスターズに会いたかったから。特に衰えの目立つ妹分Bのことが気がかりだったが、あいにく今朝は見当たらず、妹分Aだけが所定の位置で朝日に当たっていた。
太陽を背にして近寄ったのでは眩しかろうと思い、少しずれてみた。目つきはあまり変わらないかな……。
妹分Bも踊り子さんも不在の歓楽街をあとにして、次に訪れたのはやや健全な方の飲食街。敷地の奥にいた三毛を舌を鳴らして呼んでみた。
久しぶりの三毛は訥々と懐く子。触ることは難しいが目つきは友好的。
そしてここには訥々としたのがもう1匹いる。すでにこちらへ向かっているところ。
この子たちに初めて会ったのは2017年1月。だいぶくたびれてはいるが、仲睦まじいところは昔と変わらないようで嬉しかった。