南アフリカで確認されたというオミクロン株の感染力がすさまじいとして、政府は今日からすべての外国人の入国を停止したそうだ。今までになく素早い対応だった点は評価するが、28日に入国したというナミビア人外交官が同株に感染しており、結果的に水際対策は事前に破られていたことになる。外交官という身分であまり無茶はしないと思うが、彼らには身体の不可侵という外交特権が保証されているので、脱走されても拘束することはできない。俺が疑問に思うのは、入国の停止をなぜ外国人に限るのかということと、帰国した日本人を隔離するのがなぜ入国後なのかという点だ。特に後者については、14日間の隔離実施を未だに対象者の心がけに依存しているのである。本気で隔離するなら入境ゲートを通さずに、制限区域内に宿泊施設や医療施設を設けて、そこに14日間入ってもらえば簡単かつ確実なはずだ。空港の入境ゲートを強行突破しようとする人などそういないのである。
……などというように、細かな点で不満足なことは色々あるが、そもそも論で言えば、敗戦国の我が国は米軍基地からフリーパスで入ってくる人が常に存在するので、完全に穴を塞ぐことは無可能である。政府のすることがいちいち間が抜けているのは、根底にそうした諦めがあるからかも知れない。
今日の記事は昨日の散歩の後半を。まっくろくろすけ、黒白、茶トラの3匹が遊んでいた路地の1本隣に青2号邸があり、そこにはやはり生後10ヶ月程度と思しき2匹の子猫が佇んでいた。
耳の切り込みが正しければ、この子たちは兄妹だと思う。模様も年格好もよく似ている。
11月末の昼下がりの影はすでに長く、南北の路地は日陰となってやや肌寒い。毛皮を纏った猫は平気なのかしら。
逃走を図って隣の路地へ移動。懐きそうな素振りは見せるが、俺は背が高いので威圧感があるようだ。
いつもは怖くないように体を縮めて近寄るんだけど、今日は腰が痛くてしゃがめないんだよ……。
もう鳴いている。遊び始めるとまとわりついて離れないので、お澄まし写真は事前に撮っておかなくちゃ。
ごろごろにゃあにゃあが止まらないエビ子。体調も回復したようで何より。
塀の向こうを回って門扉から出てきた。1年ぶりの再会なのに覚えていてくれたのかな。だったらとても嬉しいな。
毛並みは悪くないが、前回の写真と比べると、耳朶に裂け目が入っていたりして、決して楽な生活ではなかったことが窺える。この子も出会ってもうすぐ10年だからなあ。
この日最後の猫は某巨大公園のキジトラ。西日を受けて目を閉じていた。
広大な公園でただ一匹の猫を探し当てるのはほぼ不可能。この子の存在は事情を知る人が教えてくれた。
紅葉が終わりかけで園内は閑散としており、撫でていく人も少ないようだ。初めましての挨拶を交わしてその場をあとにしたが、一人ベンチに佇む姿がいつまでも脳裏に残った。