去年3月31日に注文したアシックスの靴を履いて初めての散歩に出たのは1週間後の4月7日だった。それまで硬いヒールの革靴で腰を痛めながら散歩していたところ、ランウォークと称するビジネススタイルのウォーキングシューズは異次元の履き心地で、試しに歩いた小仏駐車場~高尾駅の7.6kmは軽い疲れこそ感じたものの、体のどこかが痛むようなことはまったくなかった(こちらの記事)。
とはいえランウォークのすべてがバラ色だったわけではなく、最も不便に感じたのは修理が利かないことだった。特に俺が買ったゴアテックスの外羽根タイプはヒールプラグが交換できるのみで、オールソール(靴底全体)の張り替えができない。そのため1年近く履き続けているうちに靴底が擦り減って雨天時などは滑るようになり、クッションもヘタって歩き心地が悪くなってきた。ちょうど先月は期末賞与が出る時期でもあり、同じものを買い直すことにして、Amazonに注文したのが奇しくも1年後の3月31日。今日はそれを履いて、去年とまったく同じコースを同じ時間帯に散歩してみることにした。日付が一日ずれたのは夜勤の出勤日という都合のためで、正直に明日の仕事帰りに歩いたら過労で死ぬのでやめておいた。
分倍河原11:36発の高尾山口行きに乗り、高尾からは小仏行きのバスに乗り換えて終点へ。車内は高齢ハイカーで混雑していたが、小仏まで乗り通したのは三人だけで、ほかの二人はバスを降りると俺と反対方向へ歩き去っていった。バスは非常に慎重な運転で、5.0kmの道のりを走破するのに22分を要した。
山間の風に舞う桜吹雪を眺めながら、まずは既知の猫民家へ。1年ぶりの黒は地面に伏せて外を眺めていた。
去年に比べると、毛並みが少しワイルドになったかな。山の中で暮らしていると人間もそうなりがちだけど。
来年もまた新しい靴でここに来るかは分からない。というか去年だって、冬になったら最後に台湾に行ってブログをやめるつもりだった。実際のところ、これを一年続けるのってかなりキツいのよ……。
黒の次に出会ったのは鼻黒の黒白。整った鉢割れが凛々しい感じ。
塀の向こうには黒白がもう1匹いたが、角度的に撮影不能。泣く泣く諦めた。
そして早くも本日最後の猫。コントラストが高いので、日陰だと分かりにくいかな。
7.3kmという距離の割には淋しい数だったが、年に一度しか来ないことを考えれば悪くない。生息密度はそれなりに高いようなので、朝来ればもう少し行けるかも知れない。
明日はどこへ行こうかな。