二連休終わりの今日は端から休養日と決めていて、その決意は少しも揺らぐことなく、ただの一歩も外に出ず、猫を抱くこともないままグータラして終わった。明日からは日勤が3日間続くが、土日の勤務はたいていまったり過ごせるし、振替休日もつくので、平日より出勤時刻が1時間早くてもむしろありがたい。
今日紹介するのは7日の夜勤前の散歩で見かけた猫たち。この日は梅雨入り直後ということで雨には降られたが、日差しがなかったせいか猫たちの行動パターンが拡散しがちで、普段ならお昼寝しているであろう面々が見えるところにたくさん出ていた。当日中にすべて載せ切れなかったので、後半を今日紹介する運びとなった次第(前半はこちら)。散歩コースは日野〜小宮を予定していたが、雨が強まりそうだったため途中で諦め、1時間40分ほど歩いて最終的には日野に戻った。
この日6匹目の猫は築堤下の黒。たいてい右側のスチール物置の上で寝ているが、この日は珍しく地面で寛いでいた。写真はこちらに気づいて駆け寄ってきたところ。
黒い被毛に雨粒が写り込んでいる。関東地方はこの前日の6月6日に梅雨入りしたのだった。
この子には1月から会えずにいたので気を揉んでいたけど、元気にしていたようで良かった。
しょっぱい顔のキジトラ。赤茶けた毛色はこの辺りのキジ系猫の特徴。
この子はこの子。写真では分かりにくいが、背中にO遺伝子由来のレッドがあるので、キジトラではなく二毛だと思う。
同じ家の裏側に回ってみると、キジ白が葉っぱの匂いを嗅いでいた。
この辺りの猫はたいてい知り合いだけど、どれも毛色が似通っているので、未だにちゃんと見分けられないんだよなあ。この子なんか子猫の時から知っているのに。
この子たちの毛色からも分かるように、キジトラの色調にはかなり個体差があって、ひと括りにしていいのだろうかと悩むことがたびたびある。標準的なキジトラは濃褐色の地色に黒々とした縦縞模様を持っており、遺伝子の働きから考えても、黒い色素のユーメラニンと赤黄のフェオメラニンが交互に生成されるわけだから、それが本来の表現型だろう。ところが実際に街なかの猫を観察していると、ここの猫たちのように赤茶けた色調のキジトラがかなり多いことに気づく。今まで見た中で印象に残っているのは、西立川の美人さん一族(こちらやこちら)や、中神の猫喫茶メンバー、台湾で会った多くの赤いキジトラ。調べたところでは、こうした現象はチロシン(アミノ酸の一種)が不足している時に起きることがあるそうで、これらの猫たちの食餌には共通点があるのかも知れない。チロシンはメラニン色素を合成するために必要な物質なので、足りない場合は全体的に赤茶けるということのようだ。
「縄張りは命の次に大切だからね。領土侵犯には神経を尖らせているよ」
キジトラはこちらの素性を見極めるような顔つき。俺は異種生物だから利害関係じゃないよ。
この子も二毛のような気がするんだよなー。赤茶けたキジ色は本当に紛らわしい。
去年の11月に一度だけ見かけた子だが、その時は警戒されてしまって歯が立たなかった。この日は指で挨拶もできたので、今後もたまに会って親睦を深めて行きたい。