今朝の散歩は途中で雨が降り出しそうなほど雲が厚くて暗く、まったく同じコースを歩いた先月(こちらの記事)とは比較にならないほど猫がいなかった。暑くもなく寒くもなく、湿度が高いことを除けば猫にとっては過ごしやすい朝だったように思うが、あまりにも暗すぎてみんな寝坊していたのかも知れない。前回からひと月も経たないうちに同じコースを歩いたのは、池のほとりの子猫が元気にしているか確かめたかったからだが、こちらも茂みの遥か奥に三毛の毛色は見えたものの、何匹いるかまでは確認できなかった。
今朝も天真爛漫なのに会えたのは嬉しかったけれども。
散歩中の人と犬が背後を通過していく。猫の視線は釘付けで、いくら呼んでも固まったまま。
同じ敷地の地面に麦わらもいた。ここはいつも必ず芋づる式に誰か出てくる。
定点の猫拠点にたどり着いてみると、いつものメンバーが無目的な佇まいで地面に伏せていた。
さっきの麦わらはキジ色9に対して茶色が1という感じ。一方こっちは茶色が9でほぼ真逆の構成。
定員3名の給湯器なのでスカスカに見える。近くにオッドアイの白がいないかと思って舌を鳴らしてみたが、反応はなかった。
いつものメンバーはだいたいこれぐらい。路地でミーティングしているところへカメラを向けると、すぐに四散して逃げてしまうが、個別に接すると割と平気そうなのが不思議だ。
呼んでも動こうとしない茶トラの背中を撫でた瞬間、悲しい転帰を悟った。体が硬直していて、呼びかけや接触にも反応しなくなっていた。
先月22日に会った時は、多少くたびれていたようには見えたが、呼べば普通に近寄ってきた。この数週間で急激に体調が悪化したものと思われた。ここからほんの数十m移動すれば、手厚く面倒を見てくれる家があるというのに、猫というのは最後まで自分の縄張りを離れようとしない。
茶トラと別れたあとも、口から心臓が出てくるような苦しさを感じていたが、幸いなことに散歩はもう終わりに近づいていた。
黒にひっついていたのはポイント三毛。お腹を満たして朝寝の時間かな。
毛色が赤茶けているのは後天的なもので、知り合って間もないころはもっと黒々とした黒白だった(2017年7月の様子)。加齢か健康状態の変化が影響しているものと思う。
このあと六花谷でゴンたちも見かけたが、ほかに構っている人がいたので、少しだけ遊んでその場をあとにした。