天気の悪い朝は


立川市の猫

 目を覚まして空を見ると遠からず降り出すことは明らかで、今朝は危なく散歩をヘタレるところだった。職場に出るならどんな天気でも行かなきゃならないが、猫を探すだけの用でしかもまた家に戻るとなると、今朝のような天気で出かけるのは完全に精神力に依存する。こういう時は台湾猫旅計画を思い出すなどしてモチベーションを保っているが、今のところまだ渡航の予定が立たないのでそれほど強い支えにはならない。
 ヘタレがちなもう一つの理由は、自宅の周りに親しい猫がほとんどいないことだ。2003年に結婚して以来、新秋津、拝島(2箇所)、西立川、平山城址公園と引っ越してきたが、自宅や駅の周りには必ず人懐っこいのがいて愛嬌を振りまいていた。平山の猫ヶ丘は言わずもがな、西立川や拝島の猫たちもここで繰り返し紹介してきた通り。新秋津は自宅の近くに多数の猫を輩出する猫民家があり、恐らくそこで生まれた子猫の1匹が俺たち夫婦に拾われ、オスなのにサチコという名前をつけられることにもなった。今住んでいる分倍河原の家も近所に黒煙邸や武蔵邸といった猫民家はあるが、黒煙ちゃん亡きあとの猫出現率はかなり低く、近所だからしばしば見かけることはあっても、そうでなければ猫の存在すら気づかないレベルだ。ほかの街のように、雨の日に出かける気になるほどの賑わいはない。
 西国立をスタート後ほどなくして降り出した雨は夜までずっと降り続いた。猫は暗すぎて時間の感覚が掴めないのか、路地の真ん中にじっと佇んでいた。
立川市の猫

立川市の猫

 ここでたまに見かける華奢なキジトラ。逃げもしないし懐きもしない暖簾に腕押しな子。
立川市の猫

 被毛が湿っているせいか小刻みに震えていた。気温が10℃を割り込むことはなかったが、今日も11.1℃まで下がってとても寒い日だった。
立川市の猫

 学校裏の母の不在を確認したあと、息子の住む猫民家も覗いてみたが、やはり会うことは叶わず。代わりに黒いのが塀に上って様子を窺っていた。
立川市の猫

立川市の猫

 黒は固まっている。息子の知り合いかしら。
立川市の猫

 ご飯のお皿はまだ空っぽ。あと5分で7時だから、もう少し待ってみて。
立川市の猫

 あとから考えたら、俺も黒と一緒に待っていれば、あんな風に息子が現れたかも知れないな。失敗した。
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立川市の猫

 こいつはこいつで息子が生まれる前からの知り合いなので、元気な姿を見られたことは嬉しいんだけれども。
立川市の猫

 上矢印邸では2匹の猫が寄り添って寝ていた。気配に敏感な茶白だけは目を覚ました。
立川市の猫

立川市の猫

 シャッター音で上矢印ちゃんも目を覚ました。寝ぼけまなこなのはぐっすり寝られたから?
立川市の猫

 散歩の最後に隻眼の茶トラを訪ねてみたが今日もいなかった。5月下旬を最後に姿を消してからというもの何度行っても会えない。事情を知る人によれば体調を崩して入院しているとのことだが、もしかしたらあれは優しい嘘だったのかも知れないな。
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