部署異動まで1週間と迫った8月24日、「しばらく行けなくなるから」との理由で散歩した新秋津~東所沢だったが、よくよく考えてみればそれほど遠い場所ではなかった。南武線で12分の立川には頻繁に行っておいて、武蔵野線で16分の新秋津に行けない道理はないし、猫農家の猫たちがいなくなった今、正直に東所沢まで歩き切る必要もないのである。会いたい猫に会ってすぐに新秋津に引き返せば、9時の始業時刻にも充分間に合うだろうと思い、今朝は約1ヶ月半ぶりに訪ねてみることにした。ちなみに府中本町を起点にすると、武蔵野線に5駅乗れば埼玉県、南武線に4駅乗れば神奈川県であり、駅まで遠いことを除けば、俺の住む場所が意外に便利であることを実感した。
新秋津をスタートしたのは6時半前。2003年1月から4年8ヶ月暮らした旧々々々々居付近に猫は見当たらず、1匹目に遭遇したのは約10分後。民家の敷地の目立たない場所に鉢割れ黒白が潜んでいた。
去年5月にも見かけた子だけど、何か雰囲気が違うな。佇まいが怪しいからかな。
8月下旬は子猫だった茶トラ白が少し成長した姿で現れた。
その奥には2匹の三毛。8月に見かけた時は一応みんなカメラに収まったけど、茶トラ白以外は警戒心が強くて歯が立たなかった。今日は逃げられずに撮れるかな。
神妙な面持ちで佇む2匹の三毛。左が娘で右がお母さんだと思う。
抜き足差し足で何とかここまで接近。傍から見たらとてつもなく不審なことに気づき、ちゃっちゃっと撮ってそそくさと退散した。
比喩なんだから細かいこと言わないで。あと半年ぶりだけど前より元気そうで良かったよ。
屋根の上には巡回帰りと思しきキジ白。朝が来たって感じがするなあ。
日なたで温まるのかなと思って待っていたら、その場で動かなくなってしまった。15分後にもう一度通ったらいなくなっていた。
定点の猫路地で舌を鳴らすと、塀の裏から馴染の茶トラがまろび出てきた。
毛並みバッチリの茶トラ。ちょこなんとしてお土産を待っている。
遊び場の苗畑は秋色の装い。相方のクリームは巡回中なのか姿を見せなかった。朝は出かけて不在にしていることが時々ある。
茶トラの猫路地が折り返し地点になって、今朝は往路40分、復路35分の道のりだった。これなら東所沢まで歩けないこともなさそうだが、日が高くなるにつれて寝坊助どもが目を覚ますので、元来た方へ引き返した方が猫に会える確率は高い。例えば今朝は釣り目の黒白やまだらの三毛に会うことを期待していたが、あいにくどちらも不在で、復路で見かけたのはよく鳴く茶トラ1匹だった。
膠着状態に陥ったので角度を少し変えてみたが、猫はやはりにゃ、にゃと鳴くのみ。