昨日の雨音は夕方ごろには耳に届かなくなったが、夜になっても降り続けていたらしく、朝外に出てみると濡れた地面に街灯が反射して光っていた。気温は低くなく、散歩には支障なさそうだったのでそのまま出かけることにした。時刻は5:50で日の出まで40分近くあったが思ったよりは明るくなっていた。
今朝はいつものように隣駅まで歩く気はなく、駅近くの住宅街を1時間ほどぶらぶらするつもりだった。前回の散歩で同じコースを歩いた時、時間が押して急ぎ足になったのがイヤだったのと、川べりに住む2匹の仲良し猫に会いたかったからだが、どのみちそこへ立ち寄るとなるとどこへ向けて歩いても時間が足りない。
時間が早すぎるのは想定内。この景色が見たかった。
ひと月ほど前の早朝、電車で鉄橋を渡った時、靄が立った川面に逆光の朝日が差して、湯気のように揺らめいているのが見えた。雨上がりの今朝はその時とよく似た気象条件で、近くで眺められるかも知れないと思って来てみたら猫にも会えた。6時の気温は9.4℃と低くはなかったが湿度が高く、靄も立っていたし猫や野鳥の吐く息も白かった。
太陽仰角が低すぎて正面から撮るのはムズカシイ。どうしても俺の影が入っちゃう。
白と二毛に会えたのは9月以来。今度はもっと日が高い時に来ようかな。
この家でたまに見かける黒。2匹いるうちのそれほど懐いていない方。
さっきの二毛と同様、この辺りにはこうした分かりにくい毛色が多い。背中にO遺伝子由来のレッドが混じっているのでこの子も二毛。
目を閉じているように見えるけど、実は超薄目。ていうかここって前回もこんなのいたな(そっくりだけど別猫でしかもそちらはキジトラ)。
職住が近接している都心と違って、平日の郊外の朝は早い。日の差さない暗い路地はすでに通行人や通行猫が頻繁に行き交っている。
コントラストの高い朝、黒は撮りにくいなあなどと思いながらシャッターを切っていたが、あとで撮った写真を見返したらさっき会ったばかりの黒だった。ちんたら歩いているとはいえ、猫に追い抜かれているとは思わなかった。
気温の高い朝なので日陰にいるのも多かったが、最後は晩秋の朝らしく充電中の猫で締めとなった。塀の上に座っているのは顔見知りのキジ白。
真夏に比べるとだいぶふっくらしたね。今はまだぜんぜん寒くないけど、師走になったら冷え込むらしいからね。
この路地にたくさん生息しているはずの猫はほかに1匹たりとも見当たらず、最後に立ち寄った寝坊助四天王の拠点でも車の下に気配を感じただけで不発に終わった。今日はこれでおしまい。