台湾猫旅2日目の今日は金門島から高雄へ飛び、3時間ほど高雄市内を散歩したのち、新左營18:19発の普悠瑪号で宿泊地の枋寮へ向かうことになっている。枋寮に泊まるのは2017年1月以来の二度目だが、前回お世話になった駅前の宿はすでに存在せず、今回は以前から一度利用してみたかった「旅社」に泊まろうと思っている。旅社というのは台湾における宿泊施設の一分類で、日本で近いものといえば駅前の商人宿に相当するだろうか。良く言えば「昭和レトロ」「アンティーク」だし、悪く言えば「古臭い」。ウェブサイトやメールアドレスといったものはなく、連絡手段は固定電話のみ。もちろん今では当たり前の予約サイトにも対応していないし、下手すると地図にさえ載っていない。ただし料金はかなり安く、1泊500〜800元程度で泊まれるし、よほどの通でもなければ存在すら知られていないので、飛び込みで行ってもたいてい空いている。台湾華語が話せなくても、「有空房嗎?」とでも紙に書いてフロントのおばちゃんに差し出せば、現金と引き換えに部屋の鍵を渡してくれるだろう。なので今夜の宿は予約していない。
猫の方は先月25日の朝に散歩した武蔵溝ノ口~久地(8.0km)の後半編。天気はまずまずだったものの北風が強く、普通ならそれほど猫に会えるような条件ではなかったが、この地の猫密度の高さが補ってくれたお陰で記事も2回に分けることになった。こちらのキジトラは前回の記事の最後に登場した子で、子供時代に見かけて以来の5ヶ月半ぶり。そして路地の奥にも朝日を浴びてご飯を待つ猫家族が見えているのだった。
この時点で俺の視線は三毛に釘付けで、その背後に2匹写っていることにまったく気づいていない。
俺氏、ここまで来てようやく背後の2匹に気づく。いい子だねー、逃げないでねー。
十数秒後、猫ベッドは地面に落ち、茶トラ白は消えていた。何か大変なことが起きたんだね……。
車の下で寛いでいたのは三毛。覗き見を咎めるような視線が痛いぜ。
工事現場と思しき敷地の奥に猫発見。これはちょっと遠いので分かりにくいかも。
ほらいた。こういうのを瞬時に撮り分けられるのが高倍率ズームレンズのいいところ。
フェンスの外からだと思って不用意にカメラを向けたら、見えなくなるまで逃げてしまった。俺よりもこの場所自体が危険だと思うんですが……。
ここは定点の猫拠点。しばらく会えずにいたお馴染さんが地面でうたた寝していた。
白のように見えて実は黒白。見かけるのは去年9月以来の5ヶ月半ぶり。
こいつはカメラ嫌いなのでこれ以上近寄らないでおく。あまり印象を悪くすると、目が合っただけで逃げるようになるからなあ。
こちらも定点の猫民家。いつもはキジトラや黒白などがとぐろを巻いている場所だが、この日は敷地の奥から黒いのが睨むばかり。タイミングが悪かったかな。
黒はあまり表に出てこない子。前みたいに隙間から撮らせてね。
散歩の終わりにもう1匹。駅裏の擁壁に猫が乗っかって鳴いていた。
あら、このクラシックタビーには見覚えがあるね。以前もここでお会いした美人さんじゃないの。
一度きりの出会いと思って諦めていた。あれからもう2年半近く経っているから。
高みで鳴き続けるキジ渦の美人さん。梅の花が散るころの出来事。