台湾猫旅の3日目は枋寮を出発し、あちこち寄り道しながら宿泊地の金崙へ向かうことになっている。一日の歩行距離はせいぜい20~25km程度だと思うが、気候区分は熱帯であり、肉体的には6日間で最もキツい日になっていると思う。すべての散歩地が片方向の移動なので、どこかへ荷物を預けるということができない上、大部分が傾斜地なのでリュックを背負ったまま上ったり下りたりしなければならない。今日の散歩コースには台東県達仁郷(郷は日本の村に相当)の安朔地区が含まれていて、ここは台湾で絶滅したとされるウンピョウの目撃情報が相次いでいる土地だ。あわよくば遭遇したいとは思うものの体力が持つかどうか。ちなみに敢えて「肉体的に」と書いたのは、これとは別に精神的にキツいと予想される日もあるからで、そのことには訪問日の明後日にでも少し触れる。ウンピョウ、会えたらラッキーだけど、まず無理だろうなあ……。
予約投稿でお送りする今日の仕掛かり猫は、今月5日に所沢の外れの猫住宅街へ赴いた時の記録から(前回の記事はこちら)。日曜日というのは基本的にあまり出歩くことのない曜日だが、1年半も会えずにいた肉食系三毛ちゃんが元気にしていることを知り、早速会いに行ってみることにした次第。残念ながらこの日の再会は叶わなかったが、肉食系三毛ちゃんのお友達や近所の猫の助けもあって、結果的には割と盛況の散歩となった。
こちらはご近所さんの霜降り三毛。見かけるのは2020年1月以来。
この日は以前買ったPENTAXのテレコンバータレンズ(A2X-S)を持ってきていたので、被写体が遠いついでに試しに使ってみたのがこの写真。記事中、1枚目の写真がSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMの望遠端、2枚目がHD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited、3枚目がSIGMAにテレコンバータを噛ませて600mmとしたもの(マニュアルフォーカス)。ピントさえ合えばトリミングよりはマシだと思うが、安っぽいスカスカのピントリングを操作して、余計暗くなったファインダーを覗いて、換算920mmのピントをきっちり追い込むのは至難の業。レンズの付け替えにも30秒ぐらいかかるので、よほど気長な猫じゃないと待っていてもらえない。使うかどうかも分からない不確実なもので荷物を重くするのもアレなので、正直次はもうないかなと思っている。公式ストアで41,300円もするものが中古だと10分の1の値段になる理由がよく分かった……。
猫住宅街をお暇する前に、もう一度最初の茶トラの許へ。今度は相方のクリームもいた。
三毛ちゃんに会えないのは残念だけど、君たちに揃って会えたからまあいいかー。
ちなみにこのブログでは、この毛色を模様や白斑の有無を問わず「クリーム」に分類してタグ付けしているが、その理由は色が薄くて判別不能なことが多いから。こいつも模様まで分類すれば恐らくクリームトラ白(cream mackerel tabby and white)だと思うが、トラ模様がほとんど見えないのでクリーム霜降り白(cream ticked tabby and white)の可能性もある。外見からこれらを見分けるのはかなり難しい。
新秋津駅への帰り道、1時間半前にはいなかったキジ白がアパートの裏窓に張り付いていた。
1時間半の間に朝ご飯を食べ、毛繕いも終わった様子。猫との出会いはタイミングだ。
どちらもたまに見かける子。日差しがないせいかこの日はじっとしたまま動かない。
防草シートの上で黒白が毛繕いしていた。警戒して動きを止めたところ。
これも微妙に遠いのでテレコンバータレンズを付けてみた。さっきの三毛よりさらにダメなのは雲が厚くなって暗いから。ファインターが暗すぎてピントの山がぜんぜん分からない。ちなみにピッという合焦音は時々鳴るが、まるで当てにならない。
秋津界隈を散歩する時はいつも敷地を覗くとある民家。最近は空振りが続いていたが、この日は久しぶりに猫がいた。
きれいな毛色の麦わらさん。この家で会いたかったのは、この子とはまるでタイプの違う黒白(こちら)だが、可愛いのでよしとする。
散歩を終えて府中本町に戻ったのは10時前。からし号で帰宅する前に、最近ご無沙汰にしている市内の猫拠点をいくつか回ってみた。一つ目は空振りだったが二つ目には黒がいた。
出てきてくれたのか逃げようとしているのかよく分からない反応。
歓迎していないらしいことは伝わってきた。ここは昔よく通った古墳の神社で、黒は2014年2月ごろから見かけているが、当時と同一人物かは分からない。