夜勤明けというのは肉体的に疲れていることは確かだが、その一方で精神的な開放感がかなり大きく、以前は仕事帰りに無茶な寄り道をすることがたびたびあった。例えば多摩センターからの帰りに御嶽で散歩するとか、和光市からの帰りに寄居に寄るなど。趣味に関しては頭がおかしいレベルで没頭する性分なので、今後もこうしたことがないとは言い切れないが、さすがに昨今は疲労の度合いが増してきていて以前のようには動けない。今日も多摩モノレールの高松まで行くのにえっちらおっちらという感じで、猫には会えたからいいようなものの、そうでなければ帰宅してから寝込むところだった。夜勤明けなので睡眠を取ることに変わりはないが、「寝る」と「寝込む」ではだいぶ違う。
鈍足のモノレールは多摩センター〜高松の11.8kmを30分かけて走り、散歩をスタートしたのは退勤からちょうど1時間後の10:42。歩き出してほどなく、米軍ハウスの並ぶ路地に猫が顔を出していた。
ここで黒白を見かけることはたまにあるけど、キジトラは正直覚えていなかった。あとで調べたら去年の11月にも会っていた。
この建物は美術工房として使われているみたい。キジトラもここで暮らしている子かな。
今日の散歩コースを選んだのはこの路地に会いたい猫がいたから。舌を鳴らしたら車の下から黒いのがまろび出てきた。
おお、君だったか。お友達のサバ白さんは元気かな。
黒のあとは猫密度的にどうかなと思ったが、曇りがちな天気が良かったのか、割と見えるところに出ていた。
あれはちょっと遠いけど。
隣が駐車場だったので近寄れた。この子の毛色はだいぶ赤茶けているけど、O遺伝子由来のレッドが見当たらないのでキジトラだね。
路地の奥を右に曲がったのでついて行ったらおトイレ中だった。ちなみにあいつには今までも何度か会ったことがあり、最初はたぶん2018年11月だと思う。
上矢印邸にたどり着くとこの散歩コースはほぼ終盤。正午を過ぎているのでお昼寝タイムに入っちゃったか。
近寄ってみるともう1匹。あれは去年6月から時々見かけるようになった茶霜降り白。帰宅してから調べたらちょうど明日が1周年だった。
上矢印ちゃんも定位置で眠りこけている。まあでも現在ここで暮らす猫が3匹揃っているのを見たのは初めてだから良かった。
しばらく様子を窺っているうちに黒白が起きてきた。少し痩せたかな。
視線の先には大きな犬を飼っている家がある。クロエさんはそんなのまで監視しているのだな。