朝起きて夜寝る生活がいちばん楽なはずなのに、最近は睡眠が浅くて疲れが取れず困っている。夜勤は拘束時間が長いので帰宅後は問答無用で寝られるが、日勤の日や休日ともなると夜中に何度も目が覚めて、いつもまともに眠れた気がしないまま起床時刻を迎える。昨夜も冷房が強すぎるといっては目覚め、止めたら今度は暑くて目覚め、サチコが寝床に乱入してきては目覚め、妻のいびきで目覚め、最後に夜間頻尿で目覚めたころには外が明るくなっていた。
今日の散歩は多摩第二小学校バス停を5:55にスタート。といってもこの時間はまだバスが動いておらず、聖蹟桜ヶ丘駅からそこまではタクシーを利用した。平日なら5時半すぎにはバスが動いているが、休日の始発はそれより40分も遅くなることを忘れていた。散歩地を変えることも考えたが、今日は貴重な日勤前の散歩で、以前から温めていたコースなので変更したくなかった。
遥か前方の猫影は遠目にも茶トラ白と分かる。やはり700円を惜しまずにタクシーで来たのは正解だった。
一直線に近寄ってくるニンゲンを避けて物陰に隠れた茶トラ白。この子の家は敷地が広いので、見つけたとしても接近するのは難しく、出先で会えたのはラッキーだった。
一昨年9月に初めて見かけて以来、今日が4回目の茶トラ白。自宅の北側の少なくとも50mの範囲はこの子の縄張りらしい。
幸先のいいスタートに足取りも軽く歩いていると、擁壁の植え込みから猫が顔を出していた。
さっきの茶トラ白と同じ家の子で、こちらは去年5月以来。この場所は自宅から南に100mほど離れており、兄弟(推定)でもそれぞれ別の縄張りを持っていることが分かる。
築50年以上という古いアパートが林立するニュータウンの一角。日曜の早朝はまだ静まり返っていて、いつからそこにいるのか、猫だけが辛抱強く朝食の配膳を待っている。
この子は去年9月以来の三度目。間もなくご飯のお姉さんが現れるはずで、俺が20~30分の遅れを嫌ってタクシーに乗ったのは、その前にゆっくり構いたかったからでもある。
道路向かいの擁壁上で寛ぐ三毛を発見。ああいう子に会えるのも交通量の少ない早朝ならでは。
ここは通勤で何度も行き来しているけど、バスの車窓から猫を見つけたことは過去に2~3回あったきり。やっぱり徒歩じゃないと見えないものってあるんだよなあ。
カメラは苦手らしく、近寄ったらしょっぱい顔になってしまった。
途中、定点の猫拠点を7時ごろ通過したものの、日差しが強かったせいか猫一匹見つけることはできず、そのまま散歩は終盤へ。できればオッドアイの白や鳴いてばかりの茶トラ白に会いたかったが、次回に持ち越しとなった。
猫はフェンスの向こうからこちらを睨んでいる。
二度目の三毛ちゃんから歓迎セレモニーを受けていると、向こうから猫の鳴き声が聞こえてきた。
知り合ってまだ日の浅い2匹だが、特に三毛ちゃんは人懐っこくて指の挨拶にも成功している。忘れられないうちにまた来て茶トラとも仲良くなりたいな。