まだ暑い三浦沿岸散歩(2)


三浦市の猫

 今日から短い猫旅に出ている。天気予報次第ではキャンセルしてなかったことにするつもりだったので、ブログやSNSでは事前告知しなかった。
 今回の旅先は伊豆諸島を構成する九つの有人島のうち、御蔵島、八丈島、青ヶ島、三宅島の四島で、これらを2泊3日で回って猫を探す。去年7月に訪問した神津島、新島、式根島、利島の続編であり、東京都島嶼部ひいては東京都全自治体制覇の一環となる壮大なバカプロジェクトでもある。もし今回すべての島で猫に会えたら、伊豆諸島で未達成なのは大島だけとなり、東京都全自治体としてはラスボスの小笠原村と併せて二つ残ることになる。
 もともと今回の猫旅では大島を含む五島を回って伊豆諸島を終わりにするつもりだったが、さすがにそれだとスケジュールがぱつぱつで、御蔵島の滞在時間が50分などということになり、あまりにもせっかちすぎるので旅程から外した。大島は海路や空路がいくつもあるので、その気になればいつでも行けるし日帰りも容易だ。一方の小笠原はハイシーズンなら0泊3日という弾丸旅行も可能だが、現地滞在4時間はせっかちすぎるし過労で死にかねない。かといって次善策となると最低でも5泊6日の旅程となり、猫が1匹いればそれでいい旅には長すぎるので、行くかどうかを含めて未だに方針を決めかねている。
 今日のスケジュールは全日空1891便で羽田から八丈島へ飛び、その足で東海汽船の竹芝行きに乗り換えて御蔵島へ。現地で2時間ほど散歩したのち、東邦航空(東京愛らんどシャトル)のヘリコプターで八丈島に戻り、日没まで猫を探すという旅程になっている。この記事が予約投稿で公開される19時ごろは、八丈島の民宿で島寿司に舌鼓を打っているころだと思うが、猫を見つけられているかどうかは予想がつかない。
 今日と明日の記事では今月17日の三浦散歩で見かけた猫の続きを紹介していく(前回の記事はこちら)。明後日は最悪の場合、旅先から戻ったら家で着替えてそのまま夜勤に入る可能性があるので、ブログまでは手が回らないかも知れない。
 猫の方はいつもの椰子の木の下に佇む黒から。あれは2019年11月に遭遇した真っ黒ファミリーの母。
三浦市の猫

 背後の富士山は山頂付近が冠雪している。中腹の白いのは雲。
三浦市の猫

 そしてさらにか細い声で鳴きながら2匹が追加。逆光で誰だか分からないけど元気だったかー。
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 呼びかけを無視して母といちゃつくキジトラ。あれも2019年11月に遭遇したキジトラファミリーの息子たちの誰か。
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 こいつはシャイな方だね。5月に来た時はシャイじゃない方もいたけど、今日はいないみたい。
三浦市の猫

三浦市の猫

 トラックの下からこちらを眺めているのは誰かな。
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 うーん、真っ黒ファミリーの子供のようにも思うけど、ここにはそれ以外の黒もいるんだよなあ(一例)。虹彩で比較しようにもちょっと遠くて不鮮明だし、これ以上近寄るのは臆病すぎて無理。
三浦市の猫

 ほら、この有様だよ……。
三浦市の猫

三浦市の猫

 シャイなキジトラも単独になるとからっきし。アップの写真がなかなか撮れない。
三浦市の猫

 ところで先ほどの写真にも少し写っていたが、珍しいことにこの日は椰子の木の広場に1台のトラックが停められていた。どうやら前日から泊まりがけでドラマか何かの撮影が行われていたらしい。眺望が遮られて多少がっかりはしたものの、上手く躱して撮れないこともないのでさほど気にしていなかったが、俺たちの様子を遠巻きに見ていたスタッフが、「ここにあったら邪魔でしょう」とわざわざほかの場所へ移動してくれたのである。若いころに似たような業界で働いていたことがあり、そこでは親切な人になど遭遇したことがなかったのでちょっとびっくりした。昔は徒弟制で労働時間という概念のない荒れた世界だったと記憶しているが、今はだいぶ雰囲気が変わったのだろうか。
三浦市の猫

 黒い母とシャイなキジトラ。
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 何とか日なたでアップを撮ろうと頑張っているところ。
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 やっと止まってくれた。お兄ちゃんか弟か知らないけど、もしもう1匹が元気にしているなら、俺が会いたがっていたって伝えておいて。
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 お母さんもごきげんよう。春になったらまた来ます。
三浦市の猫

 椰子の木の広場に40分ほど滞在したのち移動開始。いつもなら途中で何匹かの猫に遭遇するところだが、この日は1匹も目にすることなく漁港に到着。ピーヒョロロというトビの声で故郷を思い出すなどしながら奥へ進むと、行く手に黒いのが見えてきた。
三浦市の猫

 おお、今回も漁港で猫に会えた!
三浦市の猫

 もともとこの漁港には夥しい数の猫がいたが、ある時期を境に激減し、時には1匹も会えないまま帰ることさえあったので、今回はどうなるだろうと気を揉んでいた。とりあえずゼロではないことに安心したが、人懐っこい黒はカメラを向けるとすぐに近寄ってきて撮影は困難を極める。こんなに小さな日陰では日差しが被ってフレアになるし、日なたに出ると猫が暑がって逃げてしまう。これは困った困ったと一人ごちながら、次回も漁港で撮影会が続くのであった。
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