秋になってから休日の散歩の調子が良くて、その日に全部載せられないことが多く、そちらを優先しているうちに、今月4日の奥多摩猫散歩から2週間近く経ってしまった。今日は夜勤のため当日分の反映ができないので、残っていた奥多摩の最終回を予約投稿で紹介する。
猫よりも猿の方が多かった猫集落をあとにしたのは10時すぎだった。氷川に戻るバスは11時すぎまで来ないし、猫たちもお昼寝モードに入ってしまって、よそ者の相手はしてくれない。見知らぬ土地で時間を持て余した時は、何でもいいから来た乗り物に乗ってしまうのがいつものスタイルなので、10時半の下りのバスに乗り、さらに山の中へ分け入ったところまでを前回で紹介した(こちら)。このバスが折り返して氷川行きになるわけだが、降りたバス停がほとんど終点に近かったので、今度は逆に時間がない。猫を見つけるのは厳しいだろうと思っていたが、運のいいことに、バス停の前にキジトラがいてくれたのだった。
そして残り10分。
まあそれなりに根拠があって来ているわけだけれども、だいぶ日が高くなっていることでもあり、2匹も会えるとは思わなかった。ありがたやありがたや。
低いエンジン音とともにバスがやって来た。最後に道路向かいを確認すると、最初に会ったキジトラ(写真左の日陰)の向こうから、ヨレた黒白がもう1匹出てきた。一瞬どうしようか迷ったが、次のバスが来るのは2時間半後。さすがにそれは辛すぎるので、泣く泣く諦めた。
氷川には11時半ごろ着き、いつものように終点の少し手前で降りて、駅まで歩いてみた。メインストリートの道端で猫が鳴いている。
朝は寝ぼけまなこだったけど、もうお昼近いから、しゃんとしているね。元気そうで良かったよ。
にゃあにゃあ言いながら、ごろーん。相変わらず人懐っこくて可愛いな。
かりんちゃんのいた民家の前には、いつの間にか黒白が座っていた。どこから出てきたんだろう。
警戒しているな。同じ家の子だろうに、ずいぶん性格が違うんだな。
猫なで声で呼んでもまるでダメ。このあと見えなくなるまで逃げていった。
4時間ぶりに駅前に戻ってきた。電車待ちのロスタイムが生じたため、その辺を適当にぶらぶらしていると、車の陰からこちらを見つめる視線を感じた。
瞳に影が入らないように、上を向くよう気を引いてみたけど、眩しくてダメみたい。気長にそんなことができるのも、人懐っこい性格ならでは。
今年の秋の奥多摩散歩はこれでおしまい。年が明けたらまた来るから、みんな元気でいてくれよ。