一人暮らしで2匹の猫を飼っているため、家事の多くが猫関係で占められている。朝の目覚めとともに芳醇な香りの台湾コーヒーを嗜むのが最近のお気に入りだが、芳醇な香りは風呂場の脱衣場からも漂ってきて、コーヒーの前に最初の家事を済ませなければならないことを思い出す。猫トイレの掃除だ。
1個のトイレを2匹で共用しているので、朝起きた時や外出から戻った時は、一直線に脱衣所に向かい、直ちに掃除するのが定例になっている。トイレには掃除の間隔に比例した量が溜まっているが、量より驚くのがその大きさだ。特にサチコは華奢で体重が3.5kgしかないくせに、ウンチだけはやたら立派で、時に俺のよりでかく、かぐわしい。あまりにでかいので、切れ痔が心配になって、時々お尻の穴をチェックしているぐらいだが、今のところ異状はない。ウンチのあと猫砂をかけてくれないのも困りもので、せっかく脱臭効果のある砂を使っているのに、まったくそれが活かされない。もっとちゃんとトイレ教育をしておくべきだったかも知れない。
まあそんなことはどうでもいいんだが、今日の猫関係業務は珍しく自転車で出かけてきた。散歩の時はWalkmeterというアプリでコースや距離などを記録しているんだが、今日は出がけに起動するのを忘れてしまって、コースは覚えているものの距離が分からない。9時ごろ家を出て、帰ってきたのが15時半すぎだったので、30kmは走ったはずだ。それに見合う成果だったかというと微妙なところだが、3~4回に分けて載せるぐらいの猫には会えたので、今日はその初回を紹介しとく。
最初に見かけたのは、先日も睨まれたばかりの渦巻き猫。前回は北側の屋根にいたが、今日は同じ家の南側にいた。
前回の目つきに比べると、何というか、慈悲を含んだ感じ。憐憫?
家を出るのが少し早すぎて、通り抜ける予定の某巨大公園がまだ開いていない。開園までの10分あまりを小さな公園で過ごしていると、巡回中と思しき猫が現れた。
カメラを向けたら慌てて移動開始。あれは美人さんのお友達だな。
追われていることを悟って、車の陰に身を隠したところ。美人さんやその妹と違って、こいつはまったくフレンドリーではない。
開園直後の某巨大公園では、茶トラ係長とスーダラ君が日なたぼっこしていた。
「……そうじゃなくて、お客が来てるっての。あと上司に足を乗せるな」
夜勤明けの翌日にいきなり昼の生活に戻すのは少しきついが、早めに家を出たのは、公園の混雑を避けるため。開園直後で人気(ひとけ)のない園内では、ほかにも何匹かの猫を見かけた。この黒白は2014年11月以来。
ここは業務用スペースなので一般客は立ち入れない。恐らくそれを知っているであろう黒白は、いくら呼んでも動こうとしない。
5分近くかけて喉を潤したあとは、ねぐらへ向かう。入口では相方のキジ白が待っている。
尻尾だけサバトラ模様の猫は、茂みに隠れて船を漕ぎ始めた。俺はこのあと某巨大公園を抜けて、さらに自転車を漕ぎ続けた。曇り空の猫サイクリングはまだまだ続く。